「小屋フェス」で探す、小さく住まう豊かな暮らしのヒント

お気に入りの公園の片隅に、自分たちの「小屋」を建てる――子どものころ、友だちとそんな計画で盛り上がったことがあります。もちろん実現はしませんでしたが、落書き帳に設計図を描くだけでワクワク。いまのインテリア好きの原点になった気がします。

そんなあこがれの「小屋」暮らしを、この夏、ついに体験することができそう。長野・茅野の尖石遺跡周辺で、「小屋のある暮らし」をテーマにしたイベント、その名も「小屋フェス」が開催されるのです。

小さな空間が育む創造力

「小屋フェス」のメインをつとめるのは、建築家や工務店、話題のクリエイターが腕をふるった20棟の「小屋」です。

INSPIRATION by YADOKARI

スモールハウスやモバイルハウスを通じて、新たな豊かさを発信する「YADOKARI」が提案する小屋。テーマは「世界中を旅する小さな家」、ミニマルで洗練された空間が、住む人のクリエイティビティを高めてくれそうです。

AzitO

部品を組み立てるだけのプラモデルの様な手軽さと 新築なみの快適な居住性を両立した「AzitO」。たった6畳の土地があれば、自分だけの空間が手に入ります。カスタマイズも自由自在です。

DRESSLODGE

ハーミットクラブ一級建築士事務所の「DRESSLODGE」。子どもと親から、大人同士へと変わる家族間の距離を、「壊せるハナレ」で調整してみたら？ という提案です。子どもも大人も、ひとりになれる空間は貴重。こんな「ハナレ」があったら、子どもの自立心も育むことができるはず。

それぞれに工夫が凝らされていて、小さな空間を心地よくするアイディアが満載です。こんな場所を作れたら、毎日がどんなにワクワクするかしら、と夢がふくらみます。

食も音楽も楽しめる

緑あふれるフェスの会場には、ほかにもお楽しみがいっぱい。地元のお酒や新鮮な野菜を使った飲食ブースあり、センスのよい雑貨店あり。ステージでは「トレモノ」や「ものんくる」など、大空の下で聞くのにぴったりなアーティストの生演奏が予定されています。

見るだけでは物足りない人には、DIYワークショップがおすすめ。その日集まったメンバーで実際に小屋を組み立てる、「ライブ小屋ビルディング」（事前申込制、当日飛び入り参加可）もあります。

目の前に実物があるからこそ、広がる想像の翼もあるような気がします。どんな小屋だったら欲しいのか、どんな風に楽しみたいか。自分にとって本当に必要なものを見極める......そんなきっかけをくれる、貴重な体験になりそうです。

[小屋フェス]

開催日:2015年7月25日(土)～8月2日(日)
時間:10:30開場　17:30終了
会場:尖石遺跡周辺(長野県茅野市豊平南大塩)
料金:入場無料