職場や男女間、親子関係でも、相手の「お願い」にどこまで対応すればいいのか、戸惑うことがあります。そこで、どう受け入れるべきなのか、その判断材料として参考にしたい文章がありました。 世話をやくのは自己満足?

たとえば親子間の場合、自分の態度が子供に対して「甘やかし」なのか「甘えたい気持ちを受け入れている」のかわからなくなるときは、こう判断するとよさそう。

「甘えを受け入れる」ことは、子どもの欲求にこたえて、親が必要な精神サポートを与えることです。そして「甘やかし」はヘルプです。親が自己満足のために、必要以上に子どもの世話をやいて、子どもが自分でしなければならないことを親がかわってやることです。

(『子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方』[菅原裕子・著/PHP研究所] P72より引用)

手を止めて話を聞いてあげるのは精神的に受け入れている態度、子どもができる後始末を親が代りにやるのが甘やかし。つまり必要以上に世話をやくのは、相手のためにならないということのようです。

世話をやくのではなく、心を寄り添う付き合いを

たとえば職場でも、部下や後輩が仕事について「このやり方を教えてほしい」と言ってきたとき、時間に追われている上司や先輩はつい「今そんな時間がないから、もうこっちでしておく」と、教えるかわりに自分でやってしまいたくなることも。

またプライベートな男女間では、相手の愚痴をきいてあげたり、励ましてあげたり、心に寄り添う態度は相手を精神的に受け入れることになりますが、相手の言いなりになるのは、甘やかしであり、必要以上に世話をやいていることになるのかもしれません。

お互いの関係をより良くするために自分がどういう態度に出るべきか悩んだとき、この文章に照らし合わせてみたいと思います。

[子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方]

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