撮影:南雲保夫
冷蔵庫でつくりおきできるサラダとして爆発的に人気になったジャーサラダ。詰めるだけとかんたんなのに見た目にもかわいくできるので、毎日の定番になっているという声も聞きます。
材料を詰めてお鍋で蒸すだけジャーをつかってもっとかんたんに料理ができないの? という疑問に答えてくれたのは、ジャーサラダ研究の第一人者で料理研究家のりん ひろこさん。彼女が提案する新しいジャーのつかい方は「ジャースチーム」。
ジャーに食材を入れてお鍋に並べて蒸すだけで、一度におかずもごはんも汁ものまで作れてしまうという画期的なアイデア。
たとえば、キーマカレーとサフランライスに野菜スープ。これを2人分つくるには、通常お鍋とフライパン、あとは炊飯器も必要なはずです。
ジャースチームなら、250mlのジャーをひとつ(カレールー用)、500mlのジャーをふたつ(サフランライス、スープ用)用意して、あとは蒸すためのお鍋をひとつ使うだけ。材料を順番に詰めて、お鍋に並べて、ものにより30~40分程度蒸して、あとは混ぜるだけでできあがります。
<基本レシピ>
1. ジャーに材料を詰める
2. 水をはった、 鍋に入れる
3. 30~40分スチーム ※途中、 混ぜる作業が必要なレシピあり
4. できあがり
「一日で食べきる量をつくるのもよいのですが、パスタソースや常備菜をつくるとスチームしたあと粗熱をとって、そのまま冷蔵庫に保存できるので便利です」とりんさん。そう、ジャーは調理用具でありながら、保存容器としても大活躍してくれるんです。
炊き立てごはんもふたを開けて冷ましてから冷蔵保存すれば、また翌日スチームで温めておいしくいただけるとのこと。特別な調理用具も保存容器もいらないというのはうれしいです。
ちょっとだけ余ってしまった果物が大変身「果物を細かく切って砂糖と一緒にジャーに入れて蒸せば、かんたんにコンフィチュールができます。ジャムは、少量でつくるのが難しかったのですが、これは便利でよくつくっています」とりんさん。
そもそもメイソンジャーを持っていないんですが......という告白にも。「ジャムなどの加熱できる広口瓶であれば、どんなものでも使えますよ」と心強いお言葉。
下ごしらえさえしてしまえば、一気に蒸すだけでできるので、タイマーをかけてほかの家事や子どもの相手などをしながらでも調理が進みます。洗い物が少なくなるし、お鍋が焦げつくこともないというのもうれしいポイント。目からうろこのジャースチーム体験でした。
いつか何かに使えるかな? ととっておいた空き瓶が陽の目を見る日も近そうです。
(丸山美沙)
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