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神社が振る舞う「夏越ごはん」で、今年前半の邪気払い

2015/06/23 23:00 投稿

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夏にも「晦日」があるって知っていますか? 一年の前半の最終日にあたる6月の晦日、6月30日に行われる大祓の神事「夏越の祓」は12月31日に行われる大祓「年越しの祓」とともに大切にされてきた神事の日。赤坂氷川神社の権禰宜である神屋宗太郎さんによると「日々の暮らしの中で知らず知らずのうちに犯したであろう罪や過ち、心身の穢れを祓い清め、無病息災を祈る神事」だそうです。

神社では鳥居の下や拝殿の前などに茅(ちがや)や藁で作った大きな輪を設置し、神事を行った宮司に続いて一般参拝者がこれをくぐる「茅の輪(ちのわ)くぐり」を行い、この半年間の罪や穢れを祓い、残りの半年間の無病息災を祈るそうです。

赤い食材の入った「夏越ごはん」

この夏越の祓の神事に合わせ、日本人にとって最も重要な穀物で、宮中や全国各地の神社などで行われる豊穣祈願や新嘗の行事に欠かせない米を中心に、邪気や災厄を祓い、一年後半をスタートするときに食べる新たな行事食として「夏越ごはん」がいま注目されています。

「夏越の祓」の茅の輪の由来となった蘇民将来が素盞嗚尊(すさのおのみこと)を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった「粟」、邪気を祓う「豆」などの雑穀の入ったごはんに、茅の輪をイメージした旬の夏野菜の丸いかき揚げをのせ、百邪を防ぐといわれるしょうがを効かせたさっぱりおろしだれをかけたものがいま広まっている「夏越ごはん」の基本のかたちだとか。かき揚げには邪気祓いをするとされる赤い食材を使うのが一般的で、にんじん、えび、赤パプリカなどが入っているそうです。

今年は、「夏越の祓」に東京都内の神社34社で「夏越ごはん」のレシピと「雑穀米」がご神饌として配布されます。また、赤坂氷川神社では、6月30日17時からの「夏越の祓」の神事に参列した人には先着200名にミニサイズの「夏越ごはん」が提供されるそうです。

今年の前半にちょっと後悔が残る人も、素敵な年末を迎えられるようにすっきりしたいですね。

[赤坂氷川神社]

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