日本で6月といえば、梅雨のシーズン。読書日和の雨の日は、ユノーにちなんで、男女について考えられる本を読むのもいいかも。『女性を宇宙は最初につくった』(佐治晴夫著)は、男女の違いとは何なのかをおしえてくれます。それも宇宙という大きな視点から。
男性は女性からつくられた男性は、女性によって、そのからだの一部からつくられ、今、こうして生きているというのが、科学的事実から見た現実です。
(『女性を宇宙は最初につくった』160ページより引用)
女性、男性という性差には、宇宙のからくりが深く関わっていて、まったく別の存在ですから、この両者が、ほんとうに理解し合えるのかといえば、いろいろの問題がありそうです。
(同183ページより引用)
自分を理解してもらうためのテクニックや、相手を理解するための思考法について書かれている恋愛指南本とはまったく違う視点ですね!
パートナーとの関係がうまくいかない理由を、宇宙という大きな視点で考えるようにすれば、自分や相手の性格や価値観を責めることもなくなっていくかもしれません。
私たちは、日常生活を営む上で、女性と男性の発生において、今、お話ししたような歴史があることを認識する必要があります。男性は、細胞の時代から、遠く旅する傾向を示し、女性は、泰然自若として構えて待つ傾向をもっています。
(『女性を宇宙は最初につくった』185ページより引用)
二つの性が存在するのは、それらが必要だったからであり、二つの性なしでは、「今」は、存在し得なかったということです。
(同187ページより引用)
私は、「二つの性」を「愛し合う二人」に置きかえて読んでみました。すると......「愛し合う二人が存在するのは、それらが必要だったからであり、愛し合う二人なしでは、「今」は、存在し得なかったということです」となります。もしも、パートナーとうまくいかずに悩んだときには、地球環境における性の歴史をふりかえるように、二人の歴史を振り返れば、「今」に至った理由が見えてきそうです。
全6章から成るこの本の中で、男女についてページが割かれているのは第4章のみ。ですが、宇宙進化の視座から語られている内容は、驚きと納得の連続で、男女の役割について改めて考えさせられることばかりです。
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