ドイツのdm誌のインタビューに答えているのは、ドイツ婦人科医理事会の役員でもあるドリス・シャレル医師。女性が水泳によって細菌性膣炎や膀胱炎になってしまう確率は男性よりも高く、その理由として2つあげられるといいます。
一つめは濡れた水着を長く体に着けていることで、ずっと水に浸かっているのと同じようになり、下半身を冷やしてしまうことにあるといいます。
もう一つの理由として、プールの水に含まれる塩素そのものが原因なのだそう。塩素は水をきれいにはしているものの、私たち女性の肌をカサカサに乾燥させるだけでなく、バクテリアが膣から中に入りやすくなる環境を整えてしまうのだそう。そして男性にくらべて女性の尿道は短いため、その確率が高くなるのだとシャレル医師は指摘しています。
デリケートゾーンを守るためにまず一番大事なこととして、水泳のあとに水分を良く補給することだとしています。排尿をうながすことで、膣の中に入り込んだバクテリアをキレイに洗い流す効果があるのだとか。そしてデリケートゾーンを良く洗い、きちんと乾かすこと。また下半身が冷えないようにすることが大事だとしています。
さらに興味深いことに、水泳のように直接デリケートゾーンとのコンタクトがなくとも、バクテリアに感染するケースもあるのだとか。
「ストレスを多くためたとき、(風邪薬などに含まれる)抗生物質を使った治療後、そして砂糖の多く含まれた食品を摂ること、さらにデリケートゾーンの間違った手入れ法によってもバクテリアに感染することがわかっています」
「雑誌dm」より引用
プールの利用者が多い日など、水泳による感染がとくに気になる場合はタンポンにオリーブオイルを含ませたものを使用、泳いだあとにすぐに取り除くことも感染予防に効果的だそうです。これからのシーズンはジムに限らず泳ぐ機会が増えますし、女性だからこその気配りをこころがけたいですね。
[dm]
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