明治神宮の森 jorisvo / Shutterstock.com
初夏は、一年のうちでもっとも森林浴が気持ちよい季節です。新緑がどんどん色を濃くしていく様子は、木々のエネルギーがダイレクトに見て取れる分、いっそうのパワーをもらえるような気持ちになりますね。
日本には、いろいろな種類の森がある森というと屋久島や富士山といった本格的な場所が思い浮かぶかもしれませんが、意外と東京近郊にも数多くの森があり、「日本の森100選」にもいくつかラインナップされているのをご存知でしょうか?
利尻島
この「日本の森100選」には、北は北海道の利尻島や網走の森、南は沖縄・西表島のジャングルの森までさまざまな森が並びます。自然公園として整えられている森もあれば原生林もあり、ひとことで森といっても、南北に長い日本にはいろいろな種類の森があることに気づきます。
西表島 Kennerth Kullman / Shutterstock.com
東京近郊の森には、ミシュランのランキングで世界的にも知られるようになった高尾山をはじめ、相模湖の雑木林、西丹沢にある神奈川県民の森、伊豆の入り口となる真鶴岬、青梅にある御岳山などが並び、どれも都内から日帰りで訪ねることができる距離。
パワースポットとしての森また、パワースポットしても知られる「明治神宮の森」も100選に選定されています。明治神宮の森は、世界的な大都市である東京の真ん中に100年もの年月をかけて作られた「人工的な原生林」。一歩足を踏み入れると、それまでの喧騒が嘘のように静寂に満ちた空気が漂うことに驚かされます。
毎日の生活の中に植物や木々に触れる時間があると、それだけで気持ちが浄化されるもの。ちょっと疲れたな、なんとなく気持ちが落ち込むかも、最近集中力に欠ける気がする......、そんなときには意識的にグリーンの中で時間を過ごすことを心がけてみると、想像以上に心と身体を浄化してくれるグリーンの力にハッと気づかされます。
丹沢湖からみる富士山
植物や森林のヒーリング効果はすでに科学的にも実証されていることですが、いまあらためて、自然の気や流れを五感で感じる感度に心の耳を傾けることを大切にしたいと思います。