アバカ麻&アンキットポケットのトート 4,860円(税込)
日差しがだんだん強くなって、季節はもう初夏。涼しげで素朴なリネン素材のバッグや小物で、リゾート気分を先取りしたい! そんな方におすすめしたい、フィリピンのアバカ麻で作られたキナリのトートバッグと素足に気持ち良さそうなスリッパを見つけました。
フィリピンで誕生したフェアトレードブランドPakpak Natin(パクパク・ナティン)は、1991年のピナトゥボ火山の噴火の被災者救援のボランティア活動に携わったスタッフが立ち上げたブランド。フィリピン語で「私たちのつばさ」という意味があり、フィリピンの貧困地区の人々の収入向上と、伝統文化の継承を目的にフェアトレードで作られています。
アンキットレースの麻スリッパ 2,052円(税込)
アバカ麻は、芭蕉科の糸芭蕉とも呼ばれる多年草。茎の繊維は、しなやかで強く耐湿性があり、外側の太く荒い繊維はロープなどに、内側の白く艶のある細い繊維で芭蕉布が織られています。織りの際には切れやすく熟練した技術が必要だとか。
アンキット編みがデザインのポイントにスリッパはサラッとした履き心地で汗を吸うので、蒸し暑い日本の夏に気持ちよく使えるもの。アンキット編みという母から娘へと受け継がれる伝統工芸で、糸作りから成型まで農村の女性たちの丹念な手仕事によって、一日一足のペースで作られています。
バッグはポケット部分に、スリッパは甲の部分にアンキット編みが使われ、デザインのポイントになっています。この美しいデザインは、夜明けの太陽(Sun Birth)がモチーフのおめでたいもの。
これからの季節にピッタリのバッグとスリッパ。ささやかな買い物で、同じアジアのフィリピンの問題を身近に感じました。