現在アメリカで生活保護受給者に支給されるフードスタンプは、週に29ドル。2013年の減額に続き、さらなるカットの対象となっていることに危惧を感じるニューヨーカーたちが、抗議としてフードバンクニューヨークチャレンジという運動を展開しています。
このチャレンジは、実際にフードスタンプの予算で1週間生活してみるというもの。セレブリティシェフのマリオ・バターリが発起人となり、同シェフと交友のあるグウィネス・パルトロウが参加するなど話題になっています。
グウィネスは29ドル以内で購入した1週間分の食材をTwitterでも公開しています。
This is what $29 gets you at the grocery store--what families on SNAP (i.e. food stamps) have to live on for a week. pic.twitter.com/OZMPA3nxij
-- Gwyneth Paltrow (@GwynethPaltrow) 2015, 4月 9
卵1ダース、玄米、乾燥ブラックビーンズ、サツマイモ1つ、アボカド1つ、ケール......とさすがにヘルシーなチョイスですが、これではとても1週間持ちそうにありません。チャレンジを終えたあと、グウィネスは自身のサイトgoopでその様子を綴っており、上記の食材では4日間しか暮らせなかったと告白しています。
あなたはどう思う?Foodbanknycの報告によると、現在アメリカでは4,600万人がフードスタンプに頼っており、そのうち80%は女性と子どもだそうです。また受給者のうち76%が、2013年のカット後、支給額の不足を感じていると言います。
とくに物価の高いニューヨークのような都市では、1週間に29ドル、1食1.38ドルでは新鮮な野菜や果物はもちろん、ファーストフードさえ満足に食べられません。
同チャレンジは、多くの人が参加してSNSでその様子をシェアをすることにより、問題の深刻さを提議することを目的としています。グウィネスのほか、歌手のスティングも賛同しているこのチャレンジ。これ以上社会的に立場の弱い人たちの生活が困難にしないためにも、注目していきたい運動です。
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