そんな嬉しい情報を教えてくれたのは、胎児から100歳を超えるお年寄りまで1万人以上の脳を見てきたと言う医師、加藤俊徳先生です。著書『脳の学校ワークブック』ではこのように書かれています。
脳は、体を動かすエクササイズ(身体活動)と、脳をバランスよく使う認知活動の2種類の刺激を与えることによって、年齢にかかわらず活性化するという性質を持っています。
(『脳の学校ワークブック』P15より引用)
脳を鍛えるには、頭だけでなく身体を動かすことも大切なのですね。身体は運動するとして、頭は毎日フル回転させているからもう大丈夫だと思いがちですが、じつは忙しいのと頭を使っているというのは別のようです。
たとえば毎日しなければいけないことをこなしているだけでは、新しい発見や経験がすくないので脳をバランスよく使っていることにならないのだとか。それでは脳にストレスがたまっている状態になっているようです。
「したい思考」で若々しくなる新しい発見や経験も増やしてバランスよく脳を使うことが秘訣のようですが、さらに「前向きな気持ち」でいることも重要なようです。またこのようにも書かれていました。
「したい思考」も脳は喜びます。脳を鍛えるという行為は明確な意思のもとに行われて効果が出るものですから、「させられ思考」、受け身の姿勢はよくありません。
(『脳の学校ワークブック』P16より引用)
「~しよう」という気持ちで、なにごとにも前向きにがんばっている人は、たしかにイキイキしています。そのせいなのか瞳も輝くから、若々しく見えます。
加藤先生によると、脳を見ればその人の人生がわかるのだとか。たとえば感情に関係する部位をたくさん使った人の脳や、言語に関係する部位をたくさん使った人の脳など、人によってさまざまに人生を刻み続けるそうです。
とはいえ1年でも脳の形が変わっていくこともあるそうなので、あきらめずに思い立ったが吉日。120歳まで鍛えられるのだから、これからでも大丈夫なのです。
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