これまでにもたくさんの女性たちの恋愛に関するご相談にのってきたのですが、恋愛に苦労している人ほど、女性の持っている素晴らしい感受性をネガティブな方向で使ってしまっているんですね。
恋愛でパートナーに、あるいは、パートナーの背景にある環境にも気を遣いすぎて、疲れてしまう女性は、必ず「さまざまなことを気づきやすい」という繊細で本来であればすばらしい感受性を持っています。
しかし感受性に優れていて、他の人が気づかないことまで気づいてしまうからこそ、ネガティブに解釈してしまい、結果的に気苦労が増えてしまう......ということが起きるのです。
●繊細な女性が陥りがちなネガティブ要素とは?こんなときは、どう改善していけばいいのでしょうか?
ここに優しく、人の気持ちに敏感な女性がいたとします。
ひとつの例ですが、その女性は、普段の生活の中でも、電車で年配の方に座席をゆずれなかった、というたまたまの出来事があったときにも、優しいからこそ、
「私は席をゆずれなかった、失敗した」
「あのとき、私は勇気を出して声をかけられなかった」
「私は不親切なのかな。だから、私も人から優しくされない」
というように、罪悪感を感じてしまうことがあるんですね。
そして繊細で優しいゆえに「他人はできていて優れているけれど、自分はいつもできないことばかりだ」と、自分を過小評価するようになってしまうのです。
●ネガティブになってしまった時の対処法は自分自身についてネガティブに感じているときは、あえて「気遣いしすぎていて、自分自身を過小評価している。逆に外側のできごとについて、他者を大きく捉えすぎてしまっている」ということに気づいてあげてください。
具体的には、
○感受性が強いからこそ、自分のことを責めすぎていないかどうか?
○必要以上に、自分の美しさ、すばらしさを無視していないだろうか?
○他人が失敗しても許せるけれど、自分に対してそういった許しを与えているだろうか?
○敏感に反応してしまい、相手が思っていないことまで頭の中で創り出してしまっていないだろうか?
といったことの確認です。
ネガティブになってしまっているときは、相手のことを誤解し、最初から「大きくてものすごい存在」だと思っていたり、自分のことを小さくて無力な小動物のように感じていたりします。それでは、人との関係に恐怖や気疲れが生じるのは当然です。
まずは、自分がこうした不釣り合いな捉え方をしていないかどうかをしっかりと見極め、改めて自分自身を認めてあげることで、必要以上の気遣いをしないようになります。
●あなたは素晴らしい存在、自分を責めすぎないで
本来、すべての人が、素晴らしい側面も、ダメな側面も持っています。
一見、他者が大きく素晴らしい存在に思えたとしても、それは「ダメな側面」が見えていないだけで、誰しもが完璧な存在ではありません。
「本当は相手も、自分と同じようにできないこともあるし、できることもある。私は、できる部分だけを見て、相手を怖れているだけなんだな」と見てあげることで、自分はダメな存在なんだという偏った見方はじょじょに修正されていくんですね。
繊細なあなたを大切にケアしてあげながら、自分が無理をしない関係を築いてあげてくださいね。
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