ここ数年でよく聞くようになった「シャビーシック(Shabby Chic)」というインテリアスタイル。改めて簡単に説明すると、それぞれの単語には、

Shabby:着古した、みすぼらしい、荒れた、古ぼけた

Chic :粋、上品、優雅、あか抜けた

という意味があります。つまり、マイナスイメージのShabbyをプラスイメージのChicと合わせることで「しっかり使いこまれているけど、味があり、どこか上品で優雅」という世界観を表現しているのです。

シャビーシックなお部屋にするには?

シャビーシックをとりいれてみたいけれど、何をどうしていいかわからないという人にむけて、海外サイトroomidoで紹介されている雰囲気満点なお部屋事例からヒントを探ってみたいと思います。

1. ダイニングスペースに

Shabby Chic und Farbakzente, Foto: GAP Interiors/Chris Tubbs

キッチン自体はよくある現代的なシステムキッチン。そこにナチュラルカラーの木板テーブル、色もデザインもバラバラで塗装もとれかけたメタル素材の椅子を合わせ、あえてハズしてみることで個性ある空間に仕上がっています。

2. リビングルームに

Sitzbank im Shabby-Chic, Foto: Bernd Opitz für Vorwerk

木製の古びたベンチとゴージャスなガラス製のシャンデリア。相対するようなアイテムこそ実は高相性。シャビーシックというと、「白」のイメージですが、このベンチのようなグリーンやターコイズなどを思い切って取り入れるのもおしゃれに見せるコツです。

3. ベッドルームに

Nachttisch im Landhausstil, Foto: Photoshot/Red Cover/Paul Massey

ごく平凡な白フレームのベッドなら、その横に存在感のあるサイドテーブルを置いてみるのもアリ。リネンやカーテンは白やグレーでシンプルにおさえ、落ち着いて安らぎのある空間を演出できます。

4. キッズルームに

Kommode im Shabby Chic für das Kinderzimmer, Foto: Esprit Home

子どものいる家庭ならこんなアレンジはいかがでしょう。ビビッドカラーのシャビーなチェストが、カラフル部屋にマッチして、温かみのある優しい雰囲気をかもし出してくれます。

5. オンとオフを切り替える場所に

Schminktisch in Shabby Chic, Foto: GAP Interiors/Jonathan Gooch/Lisa Alvin, Stylist: Nikki Bradley

シャビーシックの代名詞とも言える、白のドレッサー。まるごと一式セットでそろえるのではなく、小ぶりのデスク、椅子、ミラーの3点を別々に。少しずつ色味の違う白も、お花や小物のカラーを添えることできれいにまとまっています

6. 番外編 おうちの外に

Gartenpicknick mit Vintage-Chic, Foto: living4media/Matteo Manduzio

お庭やバルコニーのあるおうちなら、外から攻めてみるのもアリかもしれません。雨風の当たるところでも、水に強いメタル素材ダメージの入ったテーブルや椅子なら気兼ねなく使えそうです。

シャビーシックが人気の理由は、味わいやアンティーク感、ナチュラル感に甘すぎない大人っぽさをプラスしたようなデザインと、ほかにはない自分らしさも表現できるところ。家具を全部「シャビーシックっぽいもの」に買い替えるのではなく、今ある家具たちも大切にしながらうまくミックスしていくと、シャビーシック上手への近道のような気がします。

[roomido]

interior photo via shutterstock

RSS情報:http://www.mylohas.net/2015/01/043751shabby_chic.html