そんなときは、何とか起きあがることができるようにと、がんばろうとするでしょう。でもどうがんばればいいのでしょうか?
ここでご紹介するのは、心配性で落ち込みやすい著者・青木美詠子さんが身をもって試して、これだと思える悩み解消法を集めたヒント集『大人になっても、悩んだりしていいですか?』(大和書房)です。
未来をどうしたいか、に集中してみる人って、「変わりたい」と思って、今日明日には変われないのだと思います。
でも少しずつ、薄皮をはぐようにだったら、
確実に、ほんとうに自分を変えることができる、と断言できます。
(『大人になっても、悩んだりしていいですか?』P3より引用)
子どもだったら「今すぐに変われる!」と信じたがるかもしれません。でも大人になると、この青木さんの言う「薄皮をはぐように」という言葉が身にしみてリアルに感じられるのではないでしょうか。
では深い悩みごとで苦しい気持ちでいっぱいのとき、どうしたらほんとうの自分に帰ることができるのでしょうか。
未来をこれからどうするか、
いったい何に貴重な時間を使っていくのか、ということのほうに
真剣に、命がけになったほうがいいです。
(『大人になっても、悩んだりしていいですか?』P25より引用)
起きてしまったできごとをクヨクヨ考え込んだり、まだ起きてもいないことを心配したりすることをやめて、今これから何をすべきかに考えを集中してみる......。
たしかに私の悩みの大半は、「悩んでも仕方がない過去」か、「まだ起きてもいない未来」のどちらかです。これを捨てることは、ぐんと「今」を活性化してくれる気がします。
ときには試練から逃げることも考えてとはいえ、自分の力ではどうしようもないことが起きてしまったらどうすればいいのでしょうか。
「こんなことをしてる場合じゃなく、
何か他の重要な使命があるんですよ」とお知らせするために、
つらいことが起きている場合もあると思います。
(『大人になっても、悩んだりしていいですか?』p138より引用)
ときには、運命を信じて「ここ」から逃げだしてみる、ということ。試練は、それを乗り越えるためだけにあるわけではありません。乗り越えられない試練からどう逃げ道を見つけるか、も大切な「運命の切り拓きかた」だと、この本は教えてくれます。
真面目にがんばりすぎて、悩みでがんじがらめになってしまった心。その解きほぐしかたはきっとあります。
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