ホットミネラルウォーターが発売されるなど、じわじわ注目を集めている「白湯」。白湯はアーユルヴェーダでは完全な飲み物とされています。というのも、アーユルヴェーダでは、この世界や私たち人間、動物などあらゆるものは地水火風空の5つの元素からできていると考えられていますが、水に火の質を加え、沸騰させて風の質が加わった白湯は、この5元素を含んでいるからです。
アーユルヴェーダでおすすめされているのは、朝起きて歯(と舌も)を磨いたら、まず白湯を飲むこと。顔を洗うように、白湯で体内を洗うイメージです。カラダが温まり、お通じを促し、新陳代謝も良くなります。ただし、熱すぎる白湯は朝には刺激が強すぎるので、適温に冷ましたものにします。冷ますときは水や氷を加えて急激に温度を下げるのではなく、自然に冷ますことがポイントです。また、朝昼夕の食事とともに、カップ1杯の白湯をすすります。
アーユルヴェーダ的な白湯は、やかんに水を入れて沸騰させたら、風の質を加えるためにふたを開け、換気扇をつけて10分くらいぐらぐらさせたもの。朝に1日分の白湯を作り、水筒に入れて保温しておくと便利です。丁寧に作った白湯は、まろやかな味わいでくせになるおいしさ。ついつい飲み過ぎてしまいそうですが、1日に800mlくらいまでを限度にします。白湯には浄化作用があるので、飲み過ぎると食べたものの栄養素まで流れてしまったり、胃液が薄くなって消化の妨げになったりすることがあるのです。
今日食べたもの:小豆玄米粥パン冬になるとカラダを温める作用がある玄米ごはんの登場回数が増えます。残った玄米ごはんはパンに変身させるのがお決まりのパターン。この日は、残りをパンにするつもりで小豆玄米粥を多めにつくっておいたものを使ったので、ちょっとピンクがかったパンになりました。
残った玄米ごはんを水でコトコトしてお粥にします。お箸ですくえるくらいの硬さがちょうどいいです。お粥が冷めたら、目分量でおなじくらいの量の小麦粉(薄力粉や地粉)を加え、こねないようにさっと混ぜあわせます。アイスクリームディッシャーで生地をすくって、オーブンシートを敷いた天板に並べます(完全に丸くならず、すこし生地が広がるくらいの硬さでもOKです。お好みの配分を見つけてみてください)。170℃くらいに予熱したオーブンで30分程度焼いてできあがり。焼きたてのアツアツもおいしいですが、冷めてもおいしいモチモチのパンです。半分が玄米でできているので、酒粕や味噌を使った和風のスープとの相性がとてもいいなと思っています。