みなさまにとって、実りの多い1年となりますようお祈り申し上げます。
正月には、その年の干支にちなんだお菓子を味わうのですが、羊年の甘いものたべはじめは「羊羹(ようかん)」。羊羹は「羊」という文字通り、羊にちなんだ歴史があるのです。
「とらや」の「干支小形羊羹」。毎年、干支にちなんだパッケージが発売されます。
羊羹はもともと、中国に伝わる、「羊の羹(あつもの)」でした。羹とは、肉や魚の入った熱い汁物のこと。つまりは、羊肉のスープという意味です。それが平安時代に日本に持ち込まれたとき、精進料理として小豆を肉の代用にしたことが、羊羹の起源といわれています。
佐原張子職人・鎌田芳朗さん作。手のひらサイズの羊の張子人形。
そんなわけで、羊の絵が箱に描かれた「とらや」の「干支小形羊羹」を家用と新年の挨拶用に、いくつか求めました。群れをなして暮らす羊は、家族安泰の象徴ともいわれているので、家族みんなでこれからの1年、無事に過ごせるようにと願いを込めて。
今年の私の年賀状。末広がりの縁起をかついで、富士山アイスキャンディの写真。
正月中の玄関飾りは、千葉県香取市の郷土玩具「佐原張子」唯一の職人、今年で80歳になる鎌田芳朗さんがつくる、羊の張子人形。ちょっと気の抜けた表情に、見る人誰もが、羊毛のようにふかふかと、優しく柔らかな気持ちになる、幸せの羊です。