幸運のメッセージを受信できるかどうか
「自分に集中して整った状態になると、『シンクロニシティ』が多くなってきます」とTO-RUさん。「シンクロニシティ」とは「共時性」という意味ですが「意味のある偶然の一致」とも言い換えられます。たまたま雑誌で目についた記事がやりたい仕事に結びつくとか、ちょっと気になっていた人とたまたま電車で一緒になって親密になる、といった、人生を幸運に導く偶然に出合えるということなのだそう。
「シンクロニシティ」が増えるということは、直感が働いて、良いメッセージを受けとれている、ということ。実は、メッセージ自体は、誰にでも届いているもの。決め手は「ちゃんと受け取れるかどうか」なんです。だから「自分を整えること」が大切なの。そして、面白いことに、ひとつ幸運なことが起きると、その幸運は別の幸運を呼ぶ。そうやって幸運のサイクルが回り始めるんです。
なぜかいつもラッキーなことが多く起こる人、というのはメッセージへの感度がとても良い、ということ。ちゃんと理由があったのですね。
年齢を重ねると難しくなることシンクロニシティに気づくために注意したいことに「素直な心を持つことが大切」とTO-RUさん。簡単なことのようにも思えますが?
素直な心って案外難しい。特に、年齢を重ねると経験値が増えるから「そんなことは知っている」って気持ちが先に立って、耳を閉じてしまうのね。「私の若いころは......」なんて言いそうになったら、危険信号よ。
それに、ちょっと考えてみてください。みなさんの周りでも年配で素敵だなと思うかたって、高圧的な態度を取ったりせず、人の話をちゃんと聞く人ではないですか?
心を素直な状態にして、良いメッセージを逃さずキャッチしたいものです。さらにTO-RUさんによると、上級者になれば、悪いことすら「メッセージ」として受け止められるようになるのだそう。
人生、良いことだけが起こるわけではない。でも、たとえば仕事でミスをしても、自分の状態が整っていれば「これは成長のために必要なこと」というメッセージととらえられる。そうすれば、学ぶこともできるし、何より、ストレスにならないから強くいられるんです。
幸運体質の人は、嫌なことが起きてもストレスを感じない、というのは驚きです。それが、いつもハッピーでいられるための秘訣なのかもしれません。最後に、TO-RUさんに占いから見た2015年の開運のヒントをいただきました。
いまは、西洋占星術では獅子座の時期。木星が獅子座に入って2015年の8月ごろまで続きます。獅子座は火の星。周囲に合わせず「私」を貫くことで運気が開ける時期です。
数秘術では、来年は「8」の年。これは「末広がり」といって、結果を出す時期ね。これまで続けたことに結論を出してもいいときですから、付き合っている相手との結婚を考えたり、仕事で独立したり、なんてことにも向いていますよ。
運気も味方につけて、来年も充実した年にしたいですね。
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第2回「あなたは人生の主演女優。幸運を呼ぶ『ふるまい』とは?」
TO-RUさん
ニールズヤードレメディーズフラワーエッセンス公認セラピスト、恋愛&スピリチュアルカウンセラー、占い師。そのユニセックスな感覚を生かし、多方面で活躍中。某有名アパレルメーカーのプレスとして十数年勤務したのち、新宿にてバーをオープン。 以後、西麻布にてオーガニックレストラン、ヒーリングカフェ等を経営。日本テレビ「ナカイの窓」ココロジストとして準レギュラー出演。著書に「アンタたち一生一人のままでいいの?」がある。公式ホームページ「ヒーリングスペース Sijima」:http://sijima.com/
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