クリスマスが近づくにつれて、目にする機会が多くなる植物といえば、赤と緑が鮮やかなポインセチアです。
ポインセチアのトリビアポインセチアがクリスマスに飾られるようになったきっかけは、「Smart Garden」によると、
アメリカからポインセチアが渡った欧州ではクリスマスにキリストの血の色、すなわち赤を飾る習慣があり、クリスマス時期に苞葉の赤色が最高に美しくなり、それが下葉の緑との調和がよく、花の中にある蜜腺の黄色が、鈴の金色の役割りを果たしていることから、特にクリスマスに由来がある訳でもないポインセチアがクリスマスに用いられるようになりました。欧米ではクリスマスフラワーの別名まで持ちます。
(「Smart Garden」より引用)
このような成り立ちがありました。
赤いのは「花」じゃなかった!赤く色づいた部分は花ではなく、その中心にある黄色い部分が花です。
今年買ったものを来年もきれいな赤色に色づかせたいと思ったら、9月から11月に夕方5時から翌朝8時頃まで段ボール箱などをかぶせて暗くする「短日処理」という作業が必要になるそうです。虫もつきやすい植物なので、葉や茎などをこまめにチェックすることも不可欠。ひと手間かけて育てたものが、もし来年もきれいに色づいたら、さらに気分が盛り上がりそうですね。
ポインセチアを長く楽しむには毎年クリスマスには飾るけれど、枯らしてしまうという人も多いのではないでしょうか。
メキシコ原産で、じつは寒さに弱いポインセチアは、10℃以上の日当たりのよい場所で管理することが必要。温度差の影響なども受けやすいので、夜は窓辺でなく、暖かい場所に移動すると長く楽しめます。
注意したいのは、ポインセチアの茎や葉には毒性があり、誤って口にしてしまうと下痢や嘔吐を引きおこしたり、切り口から出た樹液が肌に触れると皮膚炎の原因になることも。子どもやペットがいる家では、あまり低い位置に置かないように気をつけましょう。
赤と緑の美しいコントラストでクリスマスを華やかに彩りましょう。
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