温かいシャワーを浴びる時間は心がホッとする極上のひとときです。でもこれに、冷たいシャワーを加えることで、カラダのもつ免疫力が高まるといいます。 スコットランド式シャワー

そもそも、私たちは温かいお湯でしかシャワーを浴びないので、温度の変化に対する耐性が強くありません。そのために、冬になるとカラダが寒さに適応しきれず、風邪をひきやすくなったりするのだそう。

温かいシャワーと冷たいシャワーとを交互に浴びるのは、寒冷療法のひとつで、スコットランドから伝わったシャワー方法です。19世紀に、「スコットランド式シャワー」という言葉が生まれ、実際にスコットランドでは、高水圧ホースを利用してシャワーを浴びるプログラムが存在しています。ただ、家庭にあるシャワーでも、温かいお湯と冷たい水とを交互浴びることで、その効果が得られるといいます。

免疫力を高めるには

「冬の寒い時期に、冷たいシャワーを浴びるなんて!」と思ってしまいますが、この方式を取り入れることで、冬でも風邪をひきにくくなるなど、気温の変化に体がうまく適応しやすくなるといいます。ただ、このスコットランド式シャワーは、病弱な人や、心臓の悪い人などには禁止されており、ほかに心配をかかえている場合は、医師の指示に従うことが必要です。

フランスの健康サイト「Fiteo.com」で、その方法が紹介されています。

1、まずは、ぬるま湯から水温が最大40度になるまで、じょじょにシャワーの温度をあげながら浴びていきます。この段階では、動脈や静脈が熱を拡散させるために拡張します。

2、続いて、シャワーの水温を下げていきます。この段階で、動脈や静脈は熱を逃がさないようにするために、収縮します。

3、これを何度か繰りかえします。(理想的には15分)

(「Fiteo.com」より引用)

ポイントとしては、温かいシャワーと冷たいシャワーは同等の時間浴びるようにすることだといいます。このシャワー方法によって、血管の収縮、拡張が繰り返されるため、血液の循環が活性化され、結果的に免疫力を上げてくれるといわれています。

冷たい水に慣れていく方法はこちら。

冷たい水を浴びることに恐怖心がある場合は、足、手、両足、両手から始め、次に、肩、脇の下、背中と徐々にシャワーをかけていきます。

(「Fiteo.com」より引用)

臓器の集中するカラダの中心に急にかけるのは、避けたほうがよいのだそうです。

また、健康サイト「Topsante.com」によれば、スコットランド式シャワーは、「脳も刺激するため、幸福感が得られやすくなる」ともいわれています。

どんどん寒さは増し、風邪もひきやすくなるこの時期。日本では「乾布摩擦」が風邪予防にいいと言われてきました。そして、今回のスコットランド式シャワー。どちらもやってみるには、まず勇気がいりそうです。

Fiteo.com,Topsante.com

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