クリスマスのお菓子といえばクグロフ、シュトーレンなどが有名ですが、最近、日本でも目にするようになったのが「パネトーネ」です。「パネトーネ」は、北イタリアの伝統的な複合酵母種のひとつである「リエビト種」を使った発酵菓子。北イタリアでは世代を超えて大切にうけつがれています。
「パネトーネ」の生地がふんわりしている理由としては、生地の発酵に多くの時間が費やされるから。焼きあがりはあまりにふわふわなので、重さでつぶれないように逆さにして冷ますのだといいます。
また、パネトーネは保水性や防腐性、防菌性に優れているために長期保存が可能。クリスマスシーズンの前に購入して、ゆっくり時間をかけて食べていくことができます。
フレンチトーストにしたり、アレンジイタリアでは、お菓子屋さんやスーパーなどで大小さまざまな「パネトーネ」がならんでいます。最近では、味のヴァリエーションもゆたか。トレンドとしては、チョコレートが入っていたり、マロン、コーヒーやモスカートを練りこんだものまであるそうです。どの家もそれぞれ、お気に入りのブランドがあるというところに、こだわりを感じます。
そのまま食べてもおいしいのですが、バニラアイスクリームを添えたり、フルーツをのせたり、フレンチトーストにしても美味しい。カプチーノやワインとも相性バッチリです。甘いのがあまり得意ではない男性にも、これはおすすめです。
日本で身近にパネトーネが手に入る場所といえば、ベーカリー「ドンク」。サルタナレーズン、オレンジピールにシトロンピールがきいたほのかの甘みが、ソフトで口当たりがよい生地とマッチして美味。一気にクリスマス気分になりました。
[DONQ]
panettone via Shutterstock