アーユルヴェーダでは、私たちの肉体と木や花などは、同じ素材でできていると考えられています。つまり、木や花と私たち人間は、いわば兄弟みたいなものなのです。
そして、その兄弟である木や花などを見てみると、その場の風土に合わせて、それぞれの形でエネルギッシュに生きています。たとえば、南の島では椰子の木はエネルギーに満ち溢れていますが、だからといって寒いところに椰子の木を植えたらどうでしょう。私たちだって、寒い冬に夏の果物であるスイカを食べたら体が冷えきってしまいますよね。
自分が住んでいる場所で、その時季に採れたものを食べる。そうしていれば健康でいられる、という考え方は「身土不二」といい、マクロビオティックで大切にしていることのひとつでもあります。
今日食べたもの:自家製うどんと天ぷらお米を切らしていたので、国産小麦を日本で加工した粉「地粉」を使って手打ちうどんを作りました。麺つゆは使わず、おいしいお醤油をメインにごま油、大根おろし、おろし生姜、ごまを薬味にして、小麦の味を楽しみます。付け合わせに、かぼちゃの天ぷらとゴボウのかき揚げを。こちらは野菜を切って小麦粉を水で溶いた衣をつけてカラッと揚げただけ。
自分でうどんを作るのは難しそうなイメージがありますが、実はとても簡単です。地粉をぬるま湯でこねて、寝かせて、好みの太さに切って茹でればできあがり。思い立ったときにすぐ作れますし、作り置きを冷凍することもできます。土鍋で茹でたら、そのまま食卓へ。あつあつをいただきます。
地粉の多くは中力粉で、うどんを作るのにも使えますし、クッキーやケーキなど薄力粉と同じようにも使える万能選手です。以前は自然食品店などでしか買えませんでしたが、最近はごく普通のスーパーマーケットでも買えるようになってきたみたいです。