NYは春と秋が短く、もう冬の気配を感じるようになってきました。朝、ダウンジャケットとニット帽姿で通勤する人もちらほら。
毎年盛大に行われるハロウィンが終わると、NYの街は見事な枯葉の絨毯で彩られ、11月の感謝祭、そして12月のクリスマスといっきに年末まで駆け抜けます。NYに住むまでは、感謝祭など考えたこともなかったのですが、もともとお正月の書き初めや節分、お月見など行事は大好きだったので、ハロウィンからスタートするアメリカ式の習慣や行事も、家族や友人達と一緒に楽しんでいます。
今年もまずはカボチャでジャック・オ・ランタン作り。これはまだ日本にいた頃に、近所の八百屋で売れ残りのオレンジ色のカボチャを偶然見つけて以来、何度かやった事があるので結構手慣れているのです。
今年は近所の可愛い女の子も呼んで、一緒に夕ご飯など食べつつ、ワイワイと作りました。
ろうそくを中に入れると、カボチャの糖分が焦げて、カラメルのような甘い香りがします。
当日は、娘の学校でもハロウィン・パーティーが行われたので、丸一日ハロウィンのお祭りといった感じ。
娘は本人の希望で赤ずきんちゃんに。私はもっと面白い格好......例えば体が目玉焼きで頭にベーコンの帽子をかぶって、片手にケチャップ、とかはどう?と聞いたのですが「う〜ん、ステキだと思うけど、またつぎにしようかなー」とやんわり断られました。
夫は娘の格好に合わせて、赤ずきんちゃんのおばあさんを食べたオオカミに変装し、街に繰り出して行きました。片手にかごを持って、「Trick or Treat」と言いながら、商店街を回ってお菓子を貰います。
あちらこちらに可愛いモンスターがいっぱいで溜まりません。気付いたらずっと笑いっぱなしかも......。
去年も思ったのですが、アメリカ人はイベントを楽しむのが本当に上手だなと感心します。
子供だけではなくて大の大人までもが本当に大勢、本気で時間をかけて仮装して集まるのです。
これは日本やヨーロッパでは考えられないことだなぁ、、としみじみ。近所で行われたパレートでは、今年も面白い格好をした人を大勢見かけました。
昆虫採集の格好をした夫婦が、虫に変装した双子の赤ちゃんをひとりずつ抱っこしていたり、小さな可愛い女の子が警官の格好で、手に持った手錠の先には約2mくらいの巨大なパパが囚人とか。
それから、パパと息子3人でRun-DMC(昔大好きだったヒップホップのアーティスト)になっていたり! 日が暮れると結構暗いので、あまり写真が良く撮れず残念。
普段は毎朝ただ真顔ですれ違う人達が、こうやってお互いに声をかけたり、一緒に大笑いして過ごすなんて、本当におかしい! 底なしに陽気でいいなぁと思った一夜でした。