幸せはお金で買えないことがあると知っている人もいるでしょう。けれど、賢くつかえば、お金で幸せの種を撒くことができます。お金は貯めるだけがすべてではありません。では、どう使えば、その対価が「幸せ感」としてもどってくるのでしょうか?
幸福感を増すお金の使い方お金と幸福感の関係について、深く洞察した1冊の本『Happy Money』によると、
1、「なにかに代えがたい経験」にお金を出す
たとえばずっとやってみたかったバンジージャンプ、ある国への旅行など。これらコンセプトのあるイベントや「忘れられない体験」をプレゼントすることがいま、ブームです。なんでも手に入るものでなく、ようやく手に入れたもの。やっとたどり着いた場所。それらがどんなに自分にとってかけがえのないもので特別かを感じたとき、人は幸福を覚えるといいます。
2、自分への特別なご褒美につかう
欲しいものを手に入れたときのうれしさは、すぐに消えてなくなってしまいます。お金のかかるブランド品やモノの「ご褒美」を繰りかえしていると、その特別感は薄れてしまうものなの。そんなときは、心の中がほんわか温かくなるような「特別なご褒美」を自分にプレゼントしましょう。自分に花束を買いお部屋を心地よくする、ときにはカフェで上質なコーヒーを頼むなど。
3、「時間」を買う
時間はお金を稼ぐためにあるものであり、使うためにあるという考えをする人は少ないもの。しかし、時間をお金で買うことはできるのです。たとえば、仕事で疲れた日は洋服をクリーニングに預けると、ひとり暮らしの日曜日を有意義に過ごすことにつながります。
お金をたくさんかければ喜びもそれに比例するかというと、かならずしもそうとは限りません。私たちは本来、社会的な接点を必要とする生きもの。友達や家族、心許せる人と過ごす時間がいちばん幸せを感じるものです。だれかと楽しい時間を過ごして、自分と人のこころ満たすことにお金を使う。それが、幸福なお金の使いかたのようです。
本書では、自分のお金が誰かのために役立つことで、結果的に自分も幸せになれるという調査結果も紹介されていました。「投資」といっても大きなものである必要はなく、ほんの感謝の気持ちを込めたプレゼントでもよいのだそう。
お金は使い方によって、人に深い幸福感を与えるという事実。いま、手元に1万円あるとしたら、あなたはどのように使いますか?
[Happy Money:The Science of Smarter Spending]
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