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彼に合わせてばかり。そんな自分に気づいたとき

2014/11/06 13:00 投稿

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大好きな人との関係が空回りしているような気がすることはありませんか? こんなにも大好きなのに、なぜか気持ちが通じていないみたい。もしかしたら相手の気持ちが冷めてしまったのかも、と不安に思うことは誰にでもあります。 パートナーとの間にある「親密さ」「情熱」「絆」

心理学の権威で、「Cognitive Psychology(認知心理学)」の著作も多いロバート・J・スターンベルグ氏によると、パートナー関係をうまく働かせる決定的な要因に、3つの大きな柱が存在するといいます。それらは「親密さ」「情熱」そして「絆」であり、価値観が近く、健全な関係を築くカップルほどキレイな三角形を描くのだそう。これら3つの柱は互いに影響を与え、決して切り離すことができないものですが、双方が付き合いかたに異なる優先順位を持っている場合、偏った三角形を描くのだそうです。

たとえば、「親密さ」(体の距離感、セックス)に重きを置く人と「絆」(精神的距離感)を大事にする人との関係には大きな価値観のズレがあるかもしれません。常に愛の言葉をささやいてほしい、好きだという言葉を「きちんと口にしてほしい」という「情熱」タイプの女性が、同じタイプの男性に「公開プロポーズ」されたなら泣いて喜ぶでしょうが、いっぽうで、精神的つながりや二人だけの世界観を大切にする「絆」の女性にとっては、まるで安っぽいメロドラマの演出のように気恥ずかしく、居心地の悪さを感じてしまいそう。自分と相手の価値観を知ることが大切だと言えそうです。

相手に合わせることが、関係を悪化させることに

長年カップルの心理コンサルタントとして活躍するドイツ人のオスカー・ホルツベルグ氏は、カップルが「優等生化」してしまう事実に注目。本音でぶつかり合うことを避け、「三角形の修正」を怠っている傾向を指摘しています。

「人を愛するということは、キレイなものでも『合わせてあげる』ことでもない。むしろ正直であり続け、勇気を持つことを意味するのです。尽くし、優しくしすぎることで、かえって関係が悪化してしまう恐れがあるのです」

Brigitte「優しくする、ということは愛しているとイコールではない」より引用)

もとはと言えばまったくの「アカの他人」ですから、価値観が違うのは当たり前のこと。ほかのカップルと比べず、時間を要して解決策を練る際に、ホルツ・ベルグ氏は大事なポイントを2点あげています。

「ひとつ目はどうしたら愛していると感じられるかを相手と話し合うこと。人の価値観・考え方などは月日が経つにつれ変わっていくものでもあるため、相手と常に理解しあえるように、できるだけ頻繁に話し合うべきです」

Brigitte「優しくする、ということは愛しているとイコールではない」より引用)

できるだけ相手に合わせ、より優しくしてあげようという態度が見て取れるカップルほど、何かの問題が明るみに出たとたんに急速力で気持ちが離れていくと氏は言います。それは焦げてしまったケーキにチョコレートのクリームを殊更たっぷり塗ってごまかすことに似ていると例をあげています。

「ふたつ目は、自分の与える愛が必ずしも相手の望む愛と同じであるとは限らないし、また逆もありうるということを、話し合いによってふたりが理解する必要があるということです」

Brigitte「優しくする、ということは愛しているとイコールではない」より引用)

そりがなんとなく合わなくなってきたという時は、関係が「静止状態」にあるということのサインでもあります。自分の気持ちから逃げず、相手ととことん本音で語ること。本当の愛とは、その面倒くささに覚悟を決め、立ち向かうわずらわしさを背負うことからスタートするのかもしれません。

[「A Triangular Theory of Love」 by Robert J. Sternberg (1986) , Brigitte]

young-couple via Shutterstock

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