こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
恋愛はお付き合いが長くなるにつれ、あれこれ不安も増えていくものです。私のところにも「これから私たち、どうなるんでしょうか?」というご質問をよくいただきます。
けれども、お付き合いの現状を見てみると、そのお付き合いが結婚に発展していくか、そうでないかは、すでに決まっていることが少なくありません。
1年以上お付き合いをしていて結婚するカップルと別れてしまうカップルは、どこが違うのでしょうか?
今回は、拙著「恋愛レッスン-永遠の絆のつくりかた」から抜粋して、結婚の分かれ目となる「接し方の違い」についてお伝えしていきたいと思います。
●自分の欲求に目が向きがちなのが恋愛のパターン人は本能的に、「自分自身を受け容れてもらいたい」という欲求を持っています。そして、恋愛はどうしても「我」が出やすいもの。
社会や家族とのあいだで我慢することも多いため、「せめて恋人だけは分かってほしい」「彼に対してだけは自分のやり方を理解して欲しい」といったスタンスになりやすいんですね。
そして、自分の欲求に気持ちが集中してしまうと、「相手が自分とは別の人間で、自分とは別の欲求を持っている」という大切なことをつい忘れてしまいがちになります。
すると「○○してくれない」と一方的に被害者意識を募らせてしまったり、「○○してあげたのに」というような不平不満が出るようになります。
お付き合いが長引くにつれ、こうした不満が出る関係は、結婚にいたる可能性も低くなっていきます。
●「してあげる・してもらう」よりも人は潜在的に、なにかをしてあげる・してもらうという愛情よりも、「理解してもらえる愛情」を求めています。
そのため、相手の気持ちを知るよりも先に、なにかを与えても、なにかを求めても、相手を無視した一方通行の欲求になりがちなんですね。
そうならないためにも、次のような視点をつねに心がけるようにします。
○ 自分がしてあげたいと思っていても、相手はそれほど求めていないかもしれない。
⇒じゃあ、本当は何を求めているんだろう?
○ 自分がしてほしいと思っていても、相手にはできないことかもしれない。
⇒じゃあ、相手ができることってなんだろう?
このように、自分の欲求をぶつけるよりも先に、相手の能力や欲求を理解することが重要です。相手の在り方や資質を理解できるようになることで、相手を尊重したうえでのお願いや、相手の意志をくんだ愛の示し方ができるようになります。
●結婚は、その都度相手を知る努力をすること結婚して一緒に人生をやっていくということは、「いつでも相手のことを知る努力をする」ということです。
なぜかというと、人生で置かれている状況は必ず変化していきますし、できなかったこともできるようになる成長をするからです。
ですので、「相手は○○だったから、きっとずっと○○だろう」と決めつけずに、その都度、相手の環境やおかれている状況、能力の変化などを知っていくことが大切なんですね。
結婚に至るカップルというのは、こうした作業がとても丁寧です。
●かけがえのない絆を手に入れるわがままを言える関係であったとしても、相手が仕事などで大変な時はぐっとこらえることができる。そして、不満を持つのではなく協力しあえる。それまでできなかったことも、成長し与えあえるようになる、など。
過ごす時間とともに、お互いの関係性を更新しつづけることができれば、それがかけがえのない手放せない絆に変わっていきます。
過去がこうだったからと決めつけず、つねに相手を知り、新鮮な気持ちで接していけば、幸せな結婚が待っていることでしょう。
Hearts drawn on the sand via shutterstock
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