「氷水を飲むと、冷たい水を体の中で体温に戻そうとメタボリック(新陳代謝)の働きで、その分カロリーを多く消費する」という理論の元に成りたっているこちらのダイエット法。食事前に冷たい水を飲むことで、食欲を抑えるだけでなくお腹にもたまることから、食べる量も少なくなるということのようです。
2週間試してみた結果は......? 0.8kgほど痩せただけでした。やってみた感想として、やせるというよりも、むしろ太らないようにするにはよいかもしれません。そして氷水である必要はないと感じました。水はほかの飲み物にくらべて、がぶがぶと飲めるものではありませんし、朝に氷水を飲むのは必ずしもカラダによいとはいえないからです。
ドイツのポツダム市で栄養学に関する研究所(DIFE)で所長を務めるスザンヌ・クラウス氏はいいます。
実際1リットルの氷水をカラダのなかで温めて使う消費カロリー量は、30〜35Kcalのみです。
彼女いわく、水により食欲を抑えることは短時間であれば可能ですが、時間がたつにつれ、また食欲がわいてくるため、完璧に抑えることはありえないそうです(Focus Onlineより)。
栄養士の立場として助言するならば、女性はとくに35歳を過ぎたあたりからカロリーを基本的に抑えた食事法をするべきです。そして筋肉量を増やす、効率良い運動を日常生活に取り入れること。食事前に何かを飲むことはよいことですが、この季節、やはり常温の水、あるいは温かい、砂糖なしのお茶などがよいでしょう。食事の際、味噌汁などの汁物から口に入れることも理にかなっているといえます。
世の中にはダイエットのウソが蔓延しています。手軽なダイエットにすぐ飛びつくのでなく、やはり長期的に食べたもの、時間、場所などを記録することで、実際の量と「頭のなかでの量」との違いを明らかにすることが大切です。そして何より、手間をかけて料理を作り、カラダをいたわった自分への愛情ある食事が何より大切だという結論に至りました。
[ダイエットのウソ・ホント,Focus Online,DIFE]
glass water via shutterstock
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