その理由は、毒素の多くがカドミウム、アルミ、水銀、鉛といった重金属とよばれるものだから。これらは水ではなく脂肪に溶けてカラダのなかにたまっていく性質があります。脂肪は水には溶けませんよね。そのため、どんなに水を飲んでも毒素はカラダから出ていかないというわけです。
そのため、デトックスをしたいなら摂りたいのは「油」。良質な脂肪をとり、体内の脂肪を「入れ替える」ことが必要なのだそう。ただ、脂肪には魚やエゴマ油、亜麻仁油などに多いオメガ3系と肉や植物油などに多いオメガ6系があり、オメガ6系にかたよりすぎると心筋梗塞などが起きやすくなるため、どちらもバランスよく食べることが大切になってきます。
脂肪を運ぶのはたんぱく質さらに、たんぱく質もデトックスのためには欠かせません。というのも、脂肪は排出されるときに血液やリンパ液といった水分の流れにのっていきますが、そのままでは水分に溶けることができず、たんぱく質でくるんで運搬しているため。つまり、たんぱく質がなければ毒素を体外に出すことが難しくなるというわけです。
このほか有害物質や脂質、コレステロールなどを吸着し、便として外に出してくれる食物繊維も有効。体重増加を気にして避けがちな脂肪ですが、デトックスの意味でもきちんと摂っておいたほうがよさそうです。
[肉食女子の肌は、なぜキレイなのか? 細胞から整える分子整合栄養医学のすすめ]
著者:森谷宜朋
出版社:幻冬舎
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