「脳の60%は『油』でできている。なので頭をよくしたいなら脳によい油をとるべき」。そう明言するのは、一流アスリートや芸能人に栄養指導をおこなう「栄養学のカリスマ」山田豊文さんです。
山田さんは著書『決め手は油! 頭がよくなる脳内デトックス』のなかで、カラダや脳にもよい積極的にとるべき油、加熱調理で適量とる油、なるべく減らす油、食べてはいけない油をそれぞれ提言しています。そこで著書を参考に詳しくご紹介します。
積極的にとるべき油(オメガ3)
アルファ-リノレン酸、DHA、EPAが多い油。
フラックスオイル(亜麻仁油)、シソ油、青背の魚の油
加熱調理で適量とる油(オメガ9)
オレイン酸が多い油。
オリーブオイル、キャノーラ油、ピーナッツ油、米ぬか油
なるべく減らす油(オメガ6)(飽和脂肪酸)
リノール酸が多い油。動物性脂。
ベニバナ油、コーン油、大豆油、ゴマ油、ココナッツ油、ヤシ油、肉類、バター
食べない油(トランス脂肪酸)
植物性油脂を原料とし、油の性質を人工的に変えたもの。
ショートニング、マーガリン
トランス脂肪酸といえば「食べるプラスチック」ともよばれ、世界中で有害物質という認識がされるようになっています。なので食べないほうがいいとされるのもうなずけますが、ベニバナ油、コーン油などの必須脂肪酸であるオメガ6も、なるべく減らす油として紹介されていることに驚かれた人もいるのではないでしょうか?
もちろん体内にはオメガ6も必要なのです。しかし毎日の食生活で大半の人はとりすぎているのです。なので意識してとるべきは、不足しがちな必須脂肪酸のオメガ3となるのです。
オメガ9は体内で合成されるので積極的にとる必要はありませんが、酸化しにくいので加熱調理には向いています。
脂肪酸の原料のもととなる油が悪いものだと、神経細胞から神経細胞への情報伝達が遅れたり鈍ったりしてしまいます。逆によい油をとっていれば情報伝達が素早く正確となり、頭の回転がよくなります。
脳の60%は油。頭をよくするためにもオメガ3を意識してとり、脳内デトックスを心がけたいものです。
oil photo via shutterstock