そんなオランダで、ここ数年アーバンデザインといわれる環境都市計画デザインが進んでいます。理由は「自然と共に生活をする」という考えがオランダに息づいているから。そのアイディアはオランダのデザインやアートにも影響を与え、自然を意識したものづくりをするアーティストが多くいます。
今回は、そのなかのひとりジュエリーアーティストの「Jacomijn van der Donk」さんを紹介します。
1963年、オランダのアーネムで生まれ「Gerrit Rietveld Academie」というオランダではいちばん有名なアートの学校で学びました。現在ではオランダのコンテンポラリーアート・ジュエリーのアーティストのなかで有名な存在になった彼女。いまでもジュエリーは彼女自身がひとつひとつ丁寧にアムステルダムのアトリエでつくり続けています。
自然の美しさと優しさを感じるジュエリー代表的な作品は、「Pebble(小石)リング」。彼女がオランダ、イタリア、ギリシャなどの海で探してきてた石が、まるで手に乗っかってるかのように見える指輪です。
石ごとにそれぞれ違う模様や色から、自然の美しさと優しさを感じることができます。身につけると、とてもおだやかな気もちに。
その他にも、ゴールドやシルバーとヤギの毛のコンビネーションが美しい、ユニークなデザインの指輪やネックレスなどもあります。
小枝とゴールドやシルバーとのコンビネーションのネックレスや、 画家が使う筆を使って作られたネックレスも。素材はすべて自然界にあるものをつかい、デザインも自然の美しい形からアイデアを得ているのだそう。
つい忘れてしまいがちですが、私たち人間も自然の一部。大切なことを思い出させてくれるジュエリーです。