マヨルカ島はイベリア海に浮かぶリゾート地。スペイン・バレアレス諸島自治州の中心となる島で、州都のパルマ・デ・マヨルカは、夏になるとスペイン王家がバカンスを過ごすことでも知られています。

地中海のリゾートアイランド

著名人の別荘が多くあるためか高級なイメージがありますが、実際にはもっと親しみやすい場所。例えばドイツ人から見たマヨルカ島は、日本人にとってのハワイのような島です。easyJetRyanairなど格安航空会社の運行はもちろん、ヨーロッパ各地の空港には、ラスト・ミニッツツアー(運行間近に発売される格安ツアー)の専門旅行代理店がずらり。街中の旅行会社ではなく、わざわざ空港に足を運んでまで予約する人が多いほどお得です。実際にこの夏はヨーロッパからマヨルカ島までの航空券、ホテル代と朝食代をすべてあわせて5万円ほどで1週間滞在できるツアーもありました。

そして肝心なマヨルカ島の見所ですが、周辺各国から人々が集う美しいビーチの数々はもちろん、山や高原などの豊かな自然から、16世紀ゴシック様式の壮麗な歴史的建造物、スペインと言えば! のサッカー観戦まで、とにかく旅の楽しみがぎゅっとつまったようなところです。

波音とともに過ごせる小さな港町

もちろん、マイロハス読者におすすめの心からゆったりできる穴場スポットも。筆者のいちばんのおすすめはサンテルモです。

サンテルモは、マヨルカ島の最西端に位置するとても静かで小さな漁村です。ショッピングやパーティを楽しむようなところではありませんが、日がなビーチで本を読んだり、家族で安全に海水浴を楽しんだりしたい人たちにはまさに理想的なリゾートです。イタリア、フランス、スイス、ドイツなどからの観光客が多く、そのほとんどがリピーター。パルマ国際空港から車で約40分程度で、ベストシーズンの8月から10月初旬までの平均気温は30℃以上。青い空、白い砂、温かい海水とおいしいシーフードが楽しめます。ビーチ沿いにはホテルが3つあり、そこでは波の音を聞いて眠り、波の音で目覚めるという、贅沢な時間を過ごすことができます。

また、サンテルモの港から観光ボートに乗って20分ほどのところに位置する「sa Dragonera(ドラゴンの島)」と呼ばれる無人島もおすすめです。ソーラーシステムで稼動する白く美しい灯台を訪れることもできますし、7km程度のトレッキングコースもあります。天然記念物に指定されているトカゲにも会えるかもしれません。

そして、サンテルモで忘れてはいけないのがシーフード料理。何を食べてもとても新鮮で美味です。郷土料理である「イワシの丸ごとフリッター」と、真っ白い「サラダ玉ねぎの輪切り」はぜひともご賞味を。辛みが少なくて甘いんです。

お土産には、どの料理にも使われているマヨルカ島のオリーブオイルと塩を。喜んでもらえること請け合いです。

ほかにも、マヨルカ島にはたくさんのおすすめスポットがあります。9月中はベストシーズン。ヨーロッパに行くことがあれば、足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

photo by Thinkstock/Getty Images

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