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夏の最後のお楽しみ。甲斐みのり「コンフォート雑貨のある暮らし」

2014/08/21 22:00 投稿

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気がつけば8月も残りわずか。子どもたちにとっては夏休みの最後です。思いきり遊ぶ子、宿題に追われる子、さまざまでしょうが、私が子どもの頃はいつも、人の波が少しおさまる8月の終わり頃に美術館や遊園地へ出かけていました。

海のすぐ目の前にある横須賀美術館。「キラキラ ざわざわ ハラハラ展」コーナーでのみ、写真を撮影しながら楽しむことができます。

そこで、先日訪れた美術展のご紹介を。「横須賀美術館」で8月31日まで開催されている企画展「キラキラ ざわざわ ハラハラ展」。「ふくわらい」のように、いろいろな顔にシールを貼って遊ぶ『かおノート』の作者で「ノージーのひらめき工房」などNHKの番組でも活躍する友人でイラストレーターのtupera tuperaさんが参加しているのをきっかけに足を運んだのですが、5人の作家さんそれぞれ異なる趣向で、子どももおとなも家族中で楽しめるので、ぜひ8月最後にどこかへでかけてみようと思っている方へおすすめをしたくて。

野外に展示されている西村正徳さんの作品「Blossom Tunnel = 光の花」と、子ども。

エントランスで出迎えてくれる、西村正徳さんによる大きな傘。

tupera tuperaコーナー「ハラハラはらっぱ原画展」。猛獣に変身したお母さんを見つめる子ども。普段は静かな美術館に、笑い声が溢れていました。

tupera tuperaさんのコーナーには、原っぱのような広い部屋の壁にぐるりと、これまで出版されてきた数かずの絵本の原画が飾られています。本を一見すると画材で描いた絵だと思い込んでいたものが、気が遠くなるほど細かなな切り絵だったり、いろいろな素材を張りあわせていたり、繊細な作業で1枚の絵に仕上げられていると分かり驚くやら感動するやら。まさに職人技の手仕事。

それから、床の上には、着ぐるみのように体をもぐらせて変身できる猛獣たちが! 基本的にはおとなサイズで作られているので、お父さんやお母さんが表情豊かな猛獣に変身をして、子どもたちに向かって「がおー」と声をあげる光景が。

泣き出す子、大笑いする子、記念撮影する友だち同士やカップルと、反応もそれぞれ。私は猛獣の名前や特徴を説明するパネルを読みながら、子どもの頃に想像でいろいろな妖怪を描いていたのを思い出して、久しぶりに"わくわく"と愉快な感情がこみ上げてきました。

ミロコマチコさんのコーナーは、美術館で描かれたダイナミックな壁画と、絵本『ぼくのふとんはうみでできている』の原画の展示。天井からつるされたいろいろな「かたち」のモビールも愛らしくて、上を見上げながら歩いたり。

重田佑介さん「がそのもり」は、映像と真っ白な絵本を用いて、動く絵本のように楽しめる作品。

表紙も中身も真っ白な絵本が置いてある重田佑介さんのコーナー。なにも描かれていない絵本を広げると、天井から映し出される木々や電車の映像が映り、まるで動く絵本を手にしているよう。その映像は、昔のファミリーコンピューターなどに応用されていた少し荒い作りをしているので、「懐かしい」と口々におとなたち。

重田佑介さんコーナーで、白い絵本を置いてあった木のラックがすてきでした。

他にも、井上涼さんは「夏休みオブ忍者」というひと部屋が大きな物語となる作品、西村正徳さんは美術館の庭とエントランスで傘や光にまつわるスケールの大きな作品と、5組の作家のみずみずしい感性を間近に体験することができます。

三浦半島東海岸に位置する横須賀美術館は、目の前に海、背景に緑豊かな丘陵地と大自然の中にあり、周囲に明治期の砲台跡や、灯台、遊園地や自然博物館と立ち寄りどころもたくさん。私は「観音崎京急ホテル」のラウンジで海を眺めながらお茶をして帰路につきました。

東京から車で2時間ほどとほどよい距離。夏の最後のお楽しみに、ぜひぜひどうぞ。

「観音崎京急ホテル」のラウンジで、プール越しに海をみながらお茶の時間を。

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