微笑ましいものもあれば、特にドキッとするような表情だったり。子どものあらゆる姿を描き出し、生涯に9,400点を超える作品を生み出した、いわさきちひろさん。彼女の作品にいつでも触れることができる美術館が東京の練馬と長野県安曇野にあります。
佐藤 卓さんがプロデュース
いわさきちひろさんの世界観を違った角度から楽しめる展覧会
「いわさきちひろ×佐藤 卓＝展―はじめてみるちひろの世界―」がちひろ美術館・東京でスタートしました。この展覧会をプロデュースをしたのは、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザインや、NHK E テレ「にほんごであそぼ」のアートディレクション、「デザインあ」の総合指導などで注目を集めるグラフィックデザイナー・佐藤 卓さん。
第一線で活躍する佐藤 卓さんが、いわさきちひろの絵を今の人たち、特に子どもたちに届くよう構成した展覧会です。
佐藤 卓さんが注目したのは、いわさきちひろの「線」
彼女のスケッチや線画、抽象的な線画など「線」に関する作品が佐藤 卓さんによって数多くセレクトされ展示されます。また、彼が、いわさきちひろさんの絵からインスパイアされたものを、その絵の複製画とともに、特製の箱のなかに展示されたり、いわさきちひろさんの線画をパターン化し、さまざまに組み合わせることで、佐藤 卓さんが新たな作品も生み出しています。
その他にも佐藤 卓さんが今まで手がけたデザインも展示。
日常の中に溶け込んでいる彼のデザインを改めて美術館で見ることで、新しい発見が待っています。さらに、佐藤 卓さんと、ちひろ美術館の照明も手がけた照明デザイナー・面出薫さん、さらには、いわさきちひろさんの息子で「ちひろ美術館」創設者である松本猛さんの3人が、彼女の絵とデザインとの関わりについて話すトークショーも開催されます。
アート、デザインの視点から楽しめる「いわさきちひろ×佐藤卓＝展―はじめて見るちひろの世界―」。いわさきちひろさんの世界が、佐藤 卓さんの手にかかるとどうなるのか？
絵本とデザインというカテゴリー、さらには時代をも超えたコラボレーションを楽しんでみてください。
「いわさきちひろ×佐藤 卓＝展―はじめてみるちひろの世界―」
●展示会期...2014年8月6日（水）～11月3日（月・祝）
●開館時間...10:00～17:00（入館は閉館の30分前まで）
●休館日......月曜日 （祝休日は開館、翌平日休館。8/10～20は無休。）
●入館料......大人800円／高校生以下無料
