私たち成人の体内のおよそ60~65%は水分で成っています。テキサスにあるベンホーガン・スポーツ医療センターに栄養士として勤務するエイミーグッドソン氏によれば、このうちたった2%減るだけで、人間の体のエネルギーレベルが大幅に下がってしまうことがわかっています。
脱水症状により私たちの血液量が減ると、血液の濃度も上昇。この「濃い、少ない血液」を新鮮な酸素と必要な栄養素と共に心臓が再び体中の筋肉や内臓まで行き届かせるのに時間がかかることが疲れの原因になるのです。
(Health.comより引用)
適度な水分の目安としては自分の体重数に30mlを掛けたものだと博士は言います。(体重50キロの人なら50x30ml=1500ml、つまり1.5リットルが一日の適度な水分量の目安です)。
鉄分は摂り方にもポイントが鉄分が足りないとイライラしたり、集中力に欠け、気だるさが続きます。鉄分は体内酸素を筋肉や細胞にまで届ける役目を果たすために必要であり、これが足りないと貧血症になってしまいます。
予防におすすめなのは牛肉・インゲン豆・豆腐・全卵・緑黄色野菜やナッツ類(ピーナツバター等加工品も)。そして何より大事なのは、鉄分をより吸収されやすくするために、ビタミンCを多く含む食品と一緒に摂ることです。
しかしここで注意したいのは鉄分不足、貧血症というのは体にもともと何かを抱えていることもありうるという事実。貧血気味で、なかなか疲れがとれないと感じたらすぐに病院へ行きましょう。
ジャンク・フードは避けることジャンク・フードはとかく糖分が高く、栄養素が偏っています。またグリセミック値(GI値)が高く、血糖値を急激に上げてしまいます。血糖値が急激に上がったのち、急激に下がるという「揺さぶり」により、体は疲れてしまうとグットソン博士は言います。博士のおすすめするメニューの一例では、玄米にグリルチキン(揚げていない)か鮭、またはサツマイモなどの根菜類に付け合わせサラダ、デザートにはフルーツが良いとのことです。
「ノー」と言えないストレス精神的なストレスもまた、疲れの原因になります。
自分のことを後回しにし「ノー」と言えない、いわゆる良い子の性格は自身の幸せを後回しにし、結果精神的な体力を消耗します。そして自分の内にイライラがたまり、結果ストレスを抱えることに。クリーブランド・診療科勤務のスーザン・アルバース氏が勧めるこのストレス解消法は、一人でいる時間(車の中など)に「いいえ」「ノー」と大きな声で練習することだと言います。
外に出て気分転換を自分の発した「ノー」の声を自分の耳で聞くことで、その声を「呼び起こす」反復練習になり、実生活で必要な場面となったとき、口に出しやすくなるとのことです。
(「Health.com」より引用)
できるだけ毎日をポジティブに生きたいけれど、元気を出すことすら億劫なときは誰にでもあること。
こういう時は、ほんの少し歩きに出てみて、散歩がてらにカフェを探してみるなど、体を少しずつ動かし、気分を変えて、自分を労わってあげることでストレスは解消されていくものです。
この季節であればプールへ行って泳ぐだけでも、体中に酸素と血がめぐり、肌がイキイキとしてきますし、涼もとれますから一石二鳥でしょう。精神的にも余裕が生まれてきたら、疲れも少し解消するかもしれません。
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