彼らのつくるイチゴはもう何度も食べていたんですが、実際に畑に行ったのは初めてです。無農薬、無肥料、そして露地という環境で作るイチゴは、実がぎゅっと詰まっていて味が濃く、いかにもパワーフードという感じ。畑は思ったよりずっと広く、この面積を2人でやっていることに脱帽......。
「もうシーズンも終わりだから、赤いのはどんどんとっていいよ!」
そんな頼もしい言葉に、大人も子どもも狂喜乱舞です。とり方にもちょっとしたコツが。イチゴの実を人差し指と中指で挟んで、上にきゅっと引っ張りながらとります。ぷちっぷちっと面白いくらい簡単にとれるので、霧のなか、とっては食べとっては食べ、まるで桃源郷のようです。
とくにうちの夫は好きな食べものが「イチゴ」という筋金入りのイチゴ好き。「こんな日が来るとは思わなかった!」と感動して(動揺して?)なかなか畑に入らず写真ばかり撮っていました。わたしはちいさな頃からこういった摘み系の作業は大得意。山菜や野苺、桑の実、山栗など、農作業より採集型タイプです。なので、遠慮せず......。
イチゴ農家のファミリーは、旦那さんも奥さんも生粋のサーファー。内地から沖縄の波を目当てに移りすんでまもなく10年だといいます。そんなふたりがなぜイチゴ? と言うと、単純に「好きだったから」。非常にシンプルな理由です。
でも今は、旦那さんの方は「赤い色を見るのもイヤ」という。笑えますね。「もう俺くらいになると、赤いのより白い実の方が酸っぱくてうまい!って感じちゃうんだよね」と言っていました。
そんな摘みたてのイチゴを思いのまま堪能して、残りは持ち帰って酵素に! 酵素にすればシロップはかき氷やイチゴジュース、イチゴラッシーなどいろいろなものに使えます。果実だけ取りだしてジャムにしたり、干してセミドライイチゴにしたり。スコーンやケーキに練り込んでもよさそうです。
イチゴ酵素のレシピ
<材料>
イチゴと白砂糖
<作り方>
1.イチゴ1に対して白砂糖1くらいの割合でビンに詰めます。
2.毎日混ぜて、混ぜて、すっかり砂糖が溶けたらできあがり。
保存は常温で行います。発酵しているので、振らないように!
なので、フレッシュなイチゴのシーズンは終わっても、今年は長くたのしめそうです。