みなさん、こんにちは。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。
突然ですが、肉眼で見える星の数がどのくらいか知っていますか? 私たちの目で確認できる星は、6等星くらいまでです。その数は、全天で約8,600個! 日本は北半球に位置しているので、さらにその半分と考えると、およそ4,300個が肉眼で見える星の数ということになります。でも実際には、そんなにたくさんの星は見えませんよね。原因のひとつは、街灯りの影響で夜空が明るいからです。
環境省では、2003年から地球温暖化防止のために、ライトアップ施設や家庭の照明を消すように呼び掛ける「ライトダウンキャンペーン」を実施してきました。今年も6月21日から7月7日までの間、キャンペーンが行われます。本来の目的はCO2の削減ですが、街全体が暗くなれば、今まで見えなかった星が見えるかも! 特に、6月21日(夏至)と7月7日(七夕)の両日は、20時から22時まで全国に一斉消灯を呼び掛けているので、星空観察の絶好の機会となりそうです。
夜空を見上げる喜びをシェアできる「星空観察会」星空は、一人でしっとりと眺めるのもいいものですが、星好きの仲間と一緒だと、楽しさは何倍にもふくらみます。星を見るために集まる場所としてオススメなのは、「六本木天文クラブ」主催の星空観察会。会場は、屋上の展望台としては日本一の高さ、海抜270mを誇る、六本木ヒルズ・森タワー屋上にあるスカイデッキです。観察会への参加は予約不要。買い物や仕事の帰りに、誰でも気軽に立ち寄れるのが魅力です。
さすがに満天の星というわけにはいきませんが、「東京では星は見えない」と思っている人は、「都会でも、こんなに星が見えるんだ!」という発見があるはず。また、会場内には本格的な天体望遠鏡や双眼鏡が設置され、天文の専門家たちが星空案内をしてくれるので、星の知識が増えるのも嬉しいところです。
家族と一緒に、大切な人と二人で、友人たちと、まだ知らない誰かと......星空の下で過ごす時間は、心を豊かにする幸せなひとときです。月も、惑星も、星座も、私たちにとって唯一の存在。そのたった一つの存在を、誰かと一緒に眺める。それは、星空を介して、人の心と心をつなげていくことなのかもしれません。
さて、約2年に渡って続けてきた本連載『目指せ! 星ガールへの道☆』は、今回で最終回となります。長い間ご愛読いただきありがとうございました。そして、来月からは新連載がスタートします! といっても、星がテーマであることに変わりはありません。今までよりも、もっと星の世界を身近に感じて、友人やパートナーと一緒に楽しめるようなトピックをお届けしたいと思っています。
それでは、新連載をどうぞお楽しみに!
「星空観察会」
開催日:毎月第4金曜日
時間:19:00~21:00(最終入場20:30)
会場:東京シティビュー「スカイデッキ」(森タワー屋上)
アクセス
参加方法:予約不要。時間内に会場へ集合。
参加費:無料
※但し、東京シティビューおよびスカイデッキへの入場券が必要です。
※雨天・曇天・強風などの場合、中止となります。
夏至(6月21日・土曜)と、七夕(7月7日・月曜)にも、同時刻・同場所で星空観察会を開催予定です。