病気のときに、自分や自分の子どもの代わりに授業に出席してくれるロボットがいたら......。それはまるで、藤子F不二雄作品の「パーマン」に出てくる「コピーロボット」のような発想でもあります。しかしそんな夢のような話が、フランスでは現実となっているのです。その名も「ロボ・学生」。
ひとりの生徒の窮地を救った「ロボ・学生」誕生
フランス・リヨンでエンジニア科に通う生徒が、登山事故にあって入院することになってしまいました。長い入院期間中、学校の授業は進んでいくばかり。ともすると、もう一年やり直さなければならないかも知れない......。そんな学生の窮地を救ったのが、この「ロボ・学生」だったのです。
遠く離れていても、インターネットさえつながれば、ロボットのカメラが眼の役割をし、音声が耳の役割を果たしてくれる。そのため、クラスの中のホワイトボードや授業の様子が伝わってきて、教師に質問をすることだって、休み時間中にクラスメートと会話をすることだって可能なのです。
●授業の様子はこちらでご覧になれます。
このロボットは、 「Awabot」によるもので、現在フランスのローヌ・アルプ地方と提携し、高校の授業に参加する「ロボ・高校生」なるプロジェクトを実施しているのだとか。ヨーロッパ初の「ロボ・学生」の誕生は、今後フランスで遠隔学習者のためにどれだけ導入されるのか、注目が集まりそうです。
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