そんなキヌアと同じく、注目したいのが「アマランサス」です。
カルシウムや鉄分の豊富な「驚異の穀物」和菓子材料・健康食品製造販売の山口屋穀粉のサイトによると、アマランサスとは「スーパーグレイン(驚異の穀物)」とも呼ばれる南米産のヒユ科の穀物。古代インカ帝国ではインディオたちの主食とされ、豆やトウモロコシと並ぶ重要な食べ物だったと言われています。
驚異と言われる理由は、その高い栄養素。たんぱく質や脂質、ミネラル、食物繊維などを豊富に含んでいて、精白米に比べても、カルシウム約30倍、鉄分約50倍、繊維質約8倍、さらに、他の穀物に比べても、カルシウム、鉄分、そして必須アミノ酸であるリジンやメチオニンなどの含有量が高いんです。鉄分が豊富とあって、女性には嬉しいですよね。
スープにもサラダ、スイーツにも!アマランサスはすごく小粒なので、和え物に入れたり、スープに入れたり、茹でてサラダに入れたりといろんな食べ方ができます。
試しに、お米に大さじ2杯程度のアマランサスを加えて、水を少し多めに入れて、土鍋で炊いてみました。できあがりは、思っていたほどクセもなく、食べやすかったです。もし、少し苦みが気になる方が入れば、カレーをかけたりしてもいいかもしれません。また、クッキーに入れればアマランサスをスイーツとしても楽しめます。
日本では岩手県や秋田県で栽培されているそうで、岩手県軽米町はアマランサスの国内生産第1位ということでアマランサスの花をモチーフしたゆるキャラ、その名も「かるるん」がいるんだそう。それを知ると、ぐっと親しみやすくなりますね。
インカ帝国では重要な主食であって、神へのお供物だったとも言われるアマランサス。その深い歴史をこうやって、今、食べ物で感じることができるなんてなんだか不思議です。
[山口屋穀粉]
Red quinoa and amaranth in white bowls via Shutterstock