ありそうでなかったアイデア。ハッとするデザインに心が躍ります。
歴史の中で育まれた数多くの伝統工芸・伝統技術ですが、各地で後継者不足問題などの影響で事業者が減少しています。
そんななか、芝浦工業大学(東京都江東区)デザイン工学部デザイン工学科の学生が、江東区の伝統工芸職人とコラボレーションし、江戸切子、桶といった江戸の伝統工芸の技を用いて、現代のライフスタイルにマッチした新製品をデザインしました。
伝統工芸リ・デザインプロジェクト江戸切子×ジュエリーケース
もとはバターケースだったものに、幸せの象徴であるクローバーのデザインを入れてジュエリーケースとして生まれ変わらせました。
木桶×ティッシュケース
水場で使う桶を、日常の生活のインテリアとして使うため、ティッシュケースに。ティッシュにもヒノキのいい香りがつきます。
江戸切子×雛人形
普段はグラスとして使用し、さかさまにすると切子雛に。子どもの頃に飾った雛を、成人後にグラスとして使って親子でお酒を飲むというストーリーを描きました。
故きを温ね新しきを知る伝統工芸職人にとっては、学生の柔軟な発想によって新しい製品の開発ができ、地場産業の活性化につながる成果となり、学生にとっては、製法などの制限がある中でいかに新しい製品をデザインするかを体験する実践的な学びの機会となったようです。
製品は各種展示会に出展するなど、新たな販路開拓につなげていく予定だとか。実際に手にとれる日が待ちどおしいですね。