実はビタミンC、とってもデリケートな栄養素でもあります。
体内ではつくり出すことがないうえに、水に溶けやすい水溶性で、熱に弱い性質も持っているため、たくさん摂っているようでいても、なかなか上手に摂ることができない難しい栄養素のひとつといえます。
(「ネイチャーメイド」より)
ということは、洗えば洗うほど、加熱時間が長いほど摂取量が減ってしまうことに......。調理には注意が必要です。キャベツのせん切りは切った後に洗うのではなく切る前に洗う、ブロッコリーは短時間でゆでる、といったことは習慣にしたいもの。とくにゆで調理は「水」で「加熱」をするため、短時間でさっと行いましょう。素材に含まれる水分を使い、最小限の熱で調理する電子レンジ調理も損失を防ぐことができます。
フルーツがおすすめ。サプリメントを利用してもビタミンCを意識しながら調理するのは面倒......。それならフルーツをとるのを習慣にするのも手。加熱の必要がなく、皮をむく前に洗うだけで済み、すぐに食べられます。とくにキウイフルーツや柑橘類はビタミンCが多くおすすめです。
ちなみに市販のフルーツジュースは加熱処理後に出荷されるため、ビタミンC補給という意味ではあまり期待できないよう。さらにはサプリメントをうまく取り入れてもよいでしょう。
紫外線が気になる夏は、ビタミンCを積極的に摂りたい季節。それだけに、効率的にとっていきたいと思います。
[『ビタミンCの事典』石神昭人著/東京堂出版 , 『栄養を知る事典』工藤秀機、蒲池桂子監修/日本文芸社]
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