どんなにテクノロジーが発達して、メールやチャットが盛んになているとはいえ、感謝の気持ちを表すためには「お礼状」を出すしきたりはいまだに健在です。でも、日常的なやりとりとなると、どうしてもメールなどでお礼を済ませてしまう習慣がついてしまっていたりします。
人生を変えた「ありがとう」の手紙マナー専門家であるアメリカ人女性、ジャックリンさんは、アメリカの情報サイト「entrepreneur.com」で、20年前のサンキューカードが自身の人生を劇的に変えたとつづっています。
それによると、あるリサイクル分野の見学をしていた際、ツアーガイドを担当してくれた男性に対してお礼のカードを書いたそうです。そしてその1週間後にはデートに誘われ、結婚をするに至ったといいます。ジャックリンさんは、こう語っています。
「スピーディに伝える」よりも大切なこと私の場合、一枚のサンキューカードが人生を変えました。サンキューカードは、相手に深い印象を残す可能性を秘める、小さなアクションでもあるのです。
「entrepreneur.com」より引用
また、スマートフォンやタブレットによって、ますますメールやチャットが主流になってきていますが、そんなテクノロジーの発達とありがとうの気持ちを表すこととの関係について、こうも述べています。
たくさんのことを短時間で済ませられるテクノロジーの発達は、とてもメリットがあります。
でも、人に効率性や効果をもたらす一方、スピーディーなコミュニケーションは、日々人との関わりにおいて、個人的なつながりのレベルを下げてしまうものでもあります。とくに、感謝の気持ちを表したい場合には......。
「entrepreneur.com」より引用
いわば、スピーディーなコミュニケーションよりも、感謝の気持ちを表したい場合には、スローコミュニケーションを選んだ方が思いが伝わりやすくなりそうです。
ボタンひとつで送れてしまうメールにこめられた言葉よりも、便箋やハガキに手書きで書かれた言葉のほうが重みをもつのかもしれません。
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