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シルクにも養殖と天然が。「本物」を知る

2014/05/29 08:00 投稿

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もうすぐ富岡製糸場が世界遺産に登録されるということで話題となっています。日本でシルク生産の現場といえば、製糸工場や農家など屋内でカイコを育て、そのマユから糸を紡ぎだすのが一般的なイメージだと思います。

こういった製糸産業のことを「養蚕(ようさん)」と呼びますが、魚にも養殖と天然があるように、じつはシルクにも 「天然もの」があることをご存知でしょうか?

森の中にあるマユから紡ぐ、天然のシルク

インド東部で製産されているタッサーシルクは、森の中からカイコのマユを採取して紡ぎだされる天然ものシルク。最近では自分たちで植えた木々にカイコを放つ半養蚕も多いようです。野外では 猿や鳥などの天敵も多く、タッサーシルクの採取量は屋内での養蚕の約50分の1といわれています。

カイコの食べる葉にも特徴が

さらにタッサーシルクのもうひとつのポイントは、カイコの食べる葉っぱ。日本ではカイコは桑の葉を食べるものだと思われていますが、タッサーシルクのカイコの食べものは仏教三大聖樹のひとつ、沙羅双樹の葉。もしくはアーユルヴェーダでは心臓の強壮剤としても使われるアルジュンの木の葉を食べています。沙羅双樹の葉を食べて育ったカイコのシルクなんて、なんだかご利益がありそうな気がしますね。

 タッサーシルクは通常イメージされるシルクよりも繊維が太く、水洗いができるほど丈夫です。また、糸の太さや色も均一ではないため生地によって 様々な表情を楽しむことができます。 リネンや麻のような茶色やベージュ系のナチュラルな色味と風合いが、まさに自然のエネルギーがつまったタッサーシルクの魅力です。

[Tussar silk]

silk image via Shutterstock

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