古代史を辿るとシャーベットのようなものは存在していたものの、16世紀に卵などを使った「ジェラート」と「保冷器具」の元祖を考案したのはフィレンツェ出身のベルナルド・ブォンタレンティだといわれています。彼は、ベルヴェデーレ要塞などを建築した建築家であり彫刻家でもあった才人です。
メディチ家のカテリーナがフランスに嫁ぐ際にこのジェラートのレシピを携えていったところ、大評判で国家秘密になったとか。
ジェラート・フェスティバル開催そんなフィレンツェで毎年行われている「ジェラート・フェスティバル」が5月1日から4日まで行われました。充分な量の5種類のジェラートの味見と1杯のジェラートカクテル、講座参加権、味見した中で美味しかった作品への投票権がセットで12€。
フィレンツェのジェラート店(イメージ)
4日目に投票結果が発表され、今年の優勝者はサルデーニャ島のファブリツィオ・フェヌーさんになりました。
優勝作品はフィオーレ・サルド・ドップ「Fiore sardo dop」で、ペコリーノチーズがベースの洋梨をはちみつでキャラメリゼしたものがミックスしてあるクリーミーなもの。お父さんから引き継いだ技を生かしつつ革新に挑んでいます。
フィレンツェのジェラート(イメージ)
今後、8月10日までヨーロッパ14か所でジェラート・フェスティバルが開催されるようです。