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森の香りのするモビール【カヒミ カリィの Wherever I go 】

2014/04/10 23:00 投稿

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日本は今頃桜の季節ですね。さぞかしきれいな事でしょう!

ここ極寒だったNYにも、やっとやっと春がやってきました。

つい最近まで気温がマイナス10度という日もあって、なかなか外出する気になれなかったのですが、この頃急に寒さが和らいできて、手袋なしでも大丈夫に。

日差しが暖かいとシャツ1枚になる人も見かけるほどになりました。

我が家の近くにあるプロスペクトパークの池も長い間凍りついていたのですが、先週、天気が良い日にブラリと寄ってみると、日差しが辺り一面に降り注ぎ、アヒルやカメ達が静かに水面を揺らしていました。

広場ではノンビリとヨガをする人やピクニックをする人たちの姿が見られ、そして木を見上げると、枝に沢山小さな若芽が付いているのが分かります。

まだ風は少し肌を冷やすものの、そんな春の兆しを感じるだけで身体がほぐれるような気持ち良さでした。

娘も久し振りの暖かな森がとても嬉しかったようで、走り回ったりリスを追いかけたり、枝を拾ったりと一日中元気に遊んでいましたが、ところがその晩、風邪を引いたようで少し熱を出したのです。季節の変わり目はやはり気を付けなければいけませんね。

娘の風邪がうつったのか、私も何だか身体がダルくなってしまいました。

それで数日、仕方なく家でおとなしく過ごす事になったのですが、普段一日中動き回っているせいか、具合が良くないのに何だか私も娘も退屈なのです。そこで、ちょうど森で拾い集めてきた松ぼっくりや枝を使って、一緒にモビールを作ることにしました。

思い起こせば、私が13歳くらいの頃、図書館で「新しいモビール 動く造形」という本を偶然手に取って以来、ずっとモビールを作ってみたいと思っていたのでした。でもその頃は、なぜか本格的に作る機会がなかったのです。

子どもを持って良かったなと思うことの1つは、自分の子ども時代を振りかえる事が多くなるせいか、そういう何気ないことを思い出して、娘と一緒にやってみようという気になることだなと思います。

材料は、枝と松ぼっくり、そして毛糸。

一応、インターネットで作り方を検索してみたのですが、これといった決まり事もないようです。

なので特にプランも立てずに勘だけで作ったのですが、これが凄く面白くて具合が悪いのも忘れてしまうほどでした!

モビールといっても色々な形がありますが、基本は天秤型のものをさします。

そして組み立てるに当たって必要なのが『てこの原理』なのですが、枝の長さを選んだり松ぼっくりを毛糸で付けたりなどしながらモビール全体の形を考え、同時に重さのバランスを取るように考えるのは結構アタマを使うのです。

なので、知らず知らずのうちに集中してしまいます。

コツは上からでなく、下の枝から考えて組み立てていくことでしょうか。

というのも実は最初、まず上の枝に糸と付けて高いところにぶら下げて、下へ下へと作るほうが糸が絡まず簡単かと思ってやってみたのですが、それだと全体の形を上手く作って行くのが難しいのです。下から作っていくほうが、自由に全体の形を考えやすいのでおすすめです。

それから、枝にぶら下げる重り(松ぼっくりと糸)の長さは、上の枝のものを長く下の枝のものを短くするなどして、全体で見たときに長さにバランスが取れるようにすることでしょうか。

それから糸は何でも大丈夫なのですが、毛糸だと松ぼっくりに絡みやすくて使いやすかったです。

沢山あると思っていた松ぼっくりも、作り出したら足りないくらいだったので、また今度すっかり元気になって暖かい日が来たら森に木の実を探しに行って、このモビールに付け足そうと思っています。

これからどんどん作りたくなってしまうかも......。もしこのモビールが変わって面白くなったらまた紹介しますね。

ちなみに、もともとモビールという言葉は現在の形とは違い、美術様式に付けられた名前だったようです。

1931年にフランスの美術家マルセル・デュシャンが、友人のアレクサンダー・カルダーが考案した "動く彫刻" を「モビール」と命名したのがきっかけのようです。

でもそのモビールは、モーターで動く機械仕掛けの彫刻のことで、台によって下から支えられたものでした。

その後にカルダーが、糸と針金で天井から吊り下げる形式の空気の力で自然に動く彫刻を考え出してから、それが一般に「モビール」と呼ばれるようになって、そのまま定着したのだそうです。

私が子供の頃に魅了されたモビールの本は、まさに芸術的で見事なものばかりでした。

いつか娘と、オブジェのように巨大で美しいモビールを作ってみたいものです。

とりあえずはそんな夢が見たいなと、眠りに付いたのでした。

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