あなたの夢は、なんですか?
明治生まれの人、大正、昭和、平成生まれの人。それぞれの時代を生き、今を共に歩む1歳から100歳、100人の夢を集めた写真集があります。
どこか他人事のような気持ちでページをめくりはじめたのに、そこには過去や未来の自分からのエールが詰っていました。
違う世代でも、一つの線で繋がっている幼い子どもたちの夢はまだ言葉がなく、落書きに見える絵でしか自分を表現できていません。そして夢がない自分と対峙している思春期の人の不安の中に、過去の自分が見えてきます。
また人生の先輩の言葉には、40歳「幸せの数珠つなぎ」、55歳「生きとし生ける輪」など、今の自分の夢があふれていました。
さらに年を重ね、89歳の笹田さんはこう言います。
世の中には明治生まれも居れば、平成生まれも居る。
(中略)
皆それぞれが、いろいろ言うとしてもそれは一つの線で繋がっているはず。人生の道に迷ったときは、その中から答えを見つければ良い。
「1歳から100歳の夢」より引用
たしかに、自分と違う世代の人の言葉からは、目からウロコのアドバイスが見つかりそうです。
100歳、見果てぬ長い人生の先には......そして100歳の矢谷さんはこう言います。
百歳にもなればその道が見えて
人生も時節時候と似たりで過ぎたことから 春夏秋冬があると思う
自然と同じかと思う
「1歳から100歳の夢」より引用
まだ見果てぬ長い人生の先には、このような境地が待っているのかもしれません。
みんな頑張って生きていて、自分はその一員なのだと実感します。他人の人生を、これほど愛しいと感じたことはありません。
これからの人生、この本を読むように人と接することができたなら、もっと人生の深淵に触れることができるはずだと思いました。
Young female legs image via shutterstock
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