満開の桜を眺めながら、うきうきとココロが浮き立つ季節が到来。
でもその反面、入学や入社、異動や昇進など、新たに環境が変わることで、まだ見ぬ未来に対して不安を抱え、いつも以上に心身が揺れ動いてしまう......なんてことも。
じつは、冬から春の体にシフトチェンジしようとするいまの時期は、木の芽時(このめどき)と呼ばれ、心身が不安定になりやすく、不定愁訴に悩まされる人も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、どっしりと大地に足を踏みしめながら、心身の安定感を培う「英雄のポーズⅡ」と、左右の鼻腔交互に使いながらココロをゆったりと広げる「ハタ呼吸」の組み合わせを実践しながら、不安な気持ちを払拭し、新しい季節を快適にスタートさせましょう!
英雄のポーズⅡヴィーラバドラ・アーサナⅡ/VirabhadrasanaⅡ
【主な効能】気持ちを落ち着ける、集中力を高める、ストレスの軽減。
1.両脚を肩幅の2倍ほど広げて立つ。
2.息を吸いながら、左足つま先を外側に向け、右のつま先は内側に向ける。
3.息を吐きながら、左ひざを曲げて腰を落とす。両手を肩の高さで広げる。
4.視線は左手中指の先、遠くの一点をソフトに見つめる。(3~5呼吸ほどキープ)
5.足を入れ替えて、反対側も同様に行う。
<POINT>
足の裏で大地を踏みつつ、下腹を引き締めることで下半身が安定。安定した土台から伸びやかな上半身の動きが作られることで、解放感も◎。ただし、上半身が前のめりになりやすいので、伸ばした後方の手を軽く後ろに引くようなイメージで、背骨を骨盤の真上に置くように重心を調節しましょう。
ハタ呼吸【主な効能】心身の陰陽(興奮/鎮静)バランスを整える。
1.胡坐(あぐら)または正座、楽な姿勢で座る。
2.左手を膝の上に置き、右手は人差し指と中指を折り曲げて顔の前に置く。
3.親指で右鼻を閉じ、左鼻から息を吸う。
4.次に、右手の薬指で左鼻を押さえ、右鼻から息を吐く。
5.そのまま右鼻から息を吸い、今度は右鼻を押さえて、左鼻から吐く。
(これを1サイクルとして2~5分程度繰り返し行う)
6.両手を膝に置き、目を閉じたまま自然な呼吸で余韻を味わう。
<POINT>
効果的な呼吸のコツはリラックスしながら行うこと。吐く息ではカラダの緊張を抜き、吸う息では新鮮な生気(プラーナ)が、体内を満たすようなイメージで、心地よく繰り返しましょう。
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