今や世界中で愛用されているスウェーデン発の洋服ブランド「H&M」。2013年2月からは、不要になった服を持ち込めば、1袋当たり500円の割引サービスが受けられるという古着の回収活動を世界各店舗で行なってきました(但し、3,000円以上の買物、持ち込めるのは2袋までなど制限あり)。
環境に向きあうため、無収益で活動こうして回収された服は、古着として再販売されたり、着られない服は他の製品に加工されたり、資源としてリサイクルされたりしています。新しい物が猛スピードで入れ替わるファッション業界では、廃棄される衣類が環境に与えるマイナスの影響が懸念されてきました。そこでH&Mでは、その現実ときちんと向いあい、収益はチャリティ団体に寄付したり、顧客に還元したりすることで、無利益の活動を行なってきたのだそう。
2月下旬からリサイクルデニムを発売フランスのエコサイト「MarcelGreen.com」によれば、この1年で世界のH&M店舗で回収された洋服は、約4千トンにものぼったといいます。そして、そのリサイクル繊維を約20%使った一部リサイクルデニムを、世界各地で2月下旬から展開し始めるのだそうです。
レディスは、ジーンズとジレ、メンズは、ジーンズとデニムジャケットを用意(全て3,990円)。デザイナーは、スェーデン人のJON LOMAN氏が手がけています。同じようなデニムアイテムを買うのであれば、思いの詰まったものを選ぶのも良さそうです。
オーガニックコットンの消費量の高さでも知られ、環境への取り組みを重視するH&M。地球にやさしい洋服のあり方への挑戦は、これからもまだまだ続きそうです。
(下野真緒)