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日々の悩みも糧になる。楽天家であることの大切さ

2014/02/10 00:00 投稿

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物ごとを楽天的にとらえる人を楽天家(オプティミスト)と呼びますが、実はこのオプティミストという生き方にこそ、日々の生活をより良く、豊かにするヒントが隠されていそうです。

誰もが何度も経験する、試練の時やツライ時期。人間に限らず、経済や貧困、環境破壊などに直面している現代社会や地球にとっても同じことが言えます。そんな、問題が山積みの今だからこそ大切にしたいのが、明るく前向きな思考力、つまり楽観主義的な考え方なのだそうです。イギリスの思想家、サティシュ・クマール氏は、自身が編集主幹を務める「リサージェンス」誌の冒頭に、こんなメッセージを寄せています。

歴史は次のことをはっきりと示しています。あらゆる大変革の背後には、新しい社会秩序のビジョンを実現するために献身的に活動する楽天家たちの一群があった、ということ。

「リサージェンス」2013年11-12号より/訳:辻信一

歴史的な大改革ならずとも、私たちひとりひとりの生活の中で直面する小さな問題や、行き詰まりにも同じことが言えるのではないでしょうか。例えば、人間関係や仕事でおこったトラブルに関して、それをどう捉えるかにより、その後の自分への影響は大きく異なります。
それをプラスとして受け取るのであれば糧となり、マイナスとして受け取ればストレスにしかならない......。

楽天主義者にとって地球とそこに暮らす人類とは、常に進化し続ける現象に他なりません。私たちはみな、変化のプロセスの一部なのです。(中略)
我々は支配を学ぶこともできれば、参加し協力し合うことを学ぶこともできる。愛する能力を獲得することも、憎悪する能力を習得することも。この潜在的な可能性を信じること、そして、よりよい方向を選択することが可能なのだと考えること自体が楽観主義なのです。

「リサージェンス」2013年11-12号より/訳:辻信一

よりよい世界をつくるのと同じく、日々直面する小さな取捨選択の積み重ねが、より豊かで満ち足りた自分自身を作り上げることになる。身の回りにおこる変化に対して、悲観主義に陥るのではなく、希望に満ちた未来をイメージすることの大切さに気付かせてくれるメッセージです。

[環境=文化NGOナマケモノ俱楽部「サティシュ・クマール」]

(asami)

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