そもそも柔軟剤とは、衣類の繊維を柔らかく仕上げる効果があるものの、吸水性が低下したりパイルのほころびの原因になることがあります。タオルケットやバスローブのように、肌触りを重視したいタオル製品には柔軟剤を使ってもよいのですが、ボディタオルのように吸水性が必要なタオルは、柔軟剤を使わないほうがよいのです。
柔軟剤を使わずにタオルを干す日本一のタオル生産地として有名な愛媛県今治市の「タオル&ライフミュージアム TEXPORT今治」のウェブサイトには、柔軟剤を使わずにタオルをふっくらさせる上手な干し方が紹介されてます。
・タオルが硬くなる原因は、パイルが閉じて圧縮されていることにある。
・タオルを手でギュッと絞ったり、脱水機で脱水したままの状態で干してはいけない。
・干す前に綿糸をほぐすために両手でパタン、パタンとよく振ってパイルをよく開くようにし、四方にひっぱって全体のゆがみを直してから乾かすと、タオルが硬くなる現象を緩和できる。
「タオル&ライフミュージアム TEXPORT今治」より引用
つまり、タオルはパンパンッと整え、パイルをふっくら立ててから干すべきもの。テレビや映画で見たような懐かしい干し方ですが、これにはきちんと意味があったのですね。
また、直射日光で長時間干しっぱなしにするのもゴワゴワを引き起こす原因に。柔軟剤の香りが苦手な人や、敏感肌の人は試してみるとよいでしょう。
Folded towel image via Shutterstock
(さとう葉)