誰かのために花を買うことが多い日本とは違い、フランスでは、まるで洋服を選ぶように、自分のために花を買います。
花を飾ることが、自分と向き合う癒しにフランス女性が花を買いアレンジメントする時は、自分と向き合い、自分に集中する癒しの時間なのだそう。そこで、フランス女性たちのように花を通じて心を癒す方法を、フランスと日本で活動しているフラワーデザイナー曽我紗千子さんに聞いてみました。
選ぶ花で自分の心が分かることもその時の気分で好きな花を一輪選び、お部屋に飾って眺めてみます。選んだ花の色や大きさは、その時の自分そのもの。例えば、テンションが高い一日だったハズなのに、なぜか淡い色のトルコキキョウやスイートピーを選んでしまう時は、まったく気付いてないうちにストレスを抱えていたり、逆に華やかなバラなどを選ぶ時は、思っていた以上に心の余裕がある事に気づかされたり。また、毎回同じ花を買っていたのに、ふと違う花に目がいった時は、自分の中で何か変化があったサインかもしれません。
確かに、自身の心と対話する時間って、大切だと思っていてもなかなか持てないもの。だからこそ、花を飾る時間を持つことで心に余裕ができるわけですね。
「でも、フランス女性はその時々で自分のやりたい事をやっているだけ。ひとつひとつの行動に理屈が必要なのは、日本人特有なんですよ。」と曽我さん。
花を飾るのに理由はいらない。フランス女性のように豊かな心で、美しいものを素直に美しいと愛でることが、本当の心の余裕と言えそうです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(Ricky)