冷えきった体を温めて毒素も排出。「ワニのポーズ」と冬のケア

寒の入りを過ぎて、暦の上では今が一番寒い時期といわれていますが、皆さまいかがお過ごしですか？ 北風に身を縮め、重いコート＋ぐるぐる巻きのストール姿......家に帰り、鎧のような防寒着を脱いだら、もうぐったりという方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、この冬を健やかに乗り越えるために「ワニのポーズ」をご紹介します。このポーズは、上体をツイストすることで背骨に刺激を加え、心身の緊張をほどき、全身にエネルギーを巡らせ、造血作用を助けます。

そして、腹部を圧縮し臓器に刺激を加えることで、体に溜まった毒素を排出する効果にも◎。ワニのポーズは、疲れた体に優しく染みるリラクセーション効果の高いポーズです。お休み前のリラックスタイムに、ぜひお試しください。

１．仰向けで寝て、右膝を立膝にし、左脚のうえにのせる。

２．左手で右膝を持ち、息を吐きながら、上体を左に傾け膝を床につける。

３．息を吐きながら、上体を右にねじり、右腕を伸ばす。余裕があれば顔も右に。

４．5～10呼吸程度キープしたら仰向けに戻り、ポーズを解いて、ひと呼吸余韻を味わう。

５．反対側も同様に行う。

【POINT】

ねじりを深めようと、ついつい力任せに行いがちですが、体が緊張すると筋肉がこわばってしまい血行促進には逆効果。このポーズは、全身（特に背中や腰回り）の余分な力を抜けば抜くほど、ポーズの心地良さと効果を実感できますよ。ポーズが完成したら、ゆっくりと息を吐きながら脱力してみましょう！

冬のプラスケア

寒さで疲れが取れない人や、なんだか心まで落ち込み気味......という人には、このポーズを実践する前に「足湯」をするのがおススメ。

ちょっと熱めのお湯に膝の下まで浸かり8分間程度入浴。アキレス腱を温めることで全身がポカポカに、そして目の疲れや頭の緊張がゆるむので安眠効果も抜群です。足湯から上がったら湯冷めしないように、靴下を履いてからヨガのポーズを行いましょう。

※入浴中は本や携帯電話を見ずに、視神経を休めながらリラックスすることで、温浴効果がUPします。

（村上華子）