日本が誇る伝統食のひとつ、お寿司。今年は少しクラスアップして回らないお寿司屋さんに通うことにしたのですが、やはり気になるのがマナー。そこで、行ったつもりになって、マナーについて調べてみました。
いただく順番のマナーはあるの?最初に気になったのが、いただく順番。ヒラメやタイなどの白身のものから始めて、徐々に味の濃いものを頼むのがルールだと聞きます。いくつかのお寿司屋さんのサイトを調べてみたところ、脂がのった魚を食べると、口の中に脂が残り舌も濃い味に慣れてしまうため、淡白な味の魚から食べることがオススメだそう。
しかし、その順番じゃないとマナー違反ということはないそうです。濃い味から食べた時は、ガリを食べたり、お茶を飲んだりして口の中を整えるとおいしく食べられ、食材や職人さんへの礼儀になるそうです。
次に、いただき方。ツウの人が手で掴むのをよく目にしますが、お店にはお箸も用意してあります。いったいどちらが正しいのでしょう。「お寿司屋さんの歩き方」というサイトによると
「その人にとって食べやすいのであればどちらも正しい」のです。しかし、箸でつまむと崩れてしまったり手で掴むと手の温度が移ってしまったりと、一長一短です。
「お寿司屋さんの歩き方」より引用
とのこと。正しく、上品にいただくには、以下のようなポイントがあるそう。
箸でつまむ時は優しくネタとシャリの両方から挟むようにしましょう。また、寿司をひっくり返すようにしてネタを下にして人差し指と中指で支え、舌の上にネタが来るように口に運ぶのが正しい食べ方といわれています。この掴み方は、醤油に漬けるときシャリを崩さないので見た目にも美しく食べることが出来るのです。
「お寿司屋さんの歩き方」より引用
なるほど、この方がシャリにムラサキがベッタリつくことも防げます......、と書きながら同サイトを読み進めていたら、「シャリ」「ムラサキ」という言葉は、もともとは業界用語で、客側が使う言葉ではないとの説明がありました。また、よく使う「おあいそ」という言葉も......、
「おあいそ」と言う言葉は、「お愛想をくれてやれ」というあまりよく無い意味があります。符牒を使うことは美味しかったという気持ちをお店に伝えられないということにもなりかねません。
「お寿司屋さんの歩き方」より引用
とのこと。これらの業界用語は使わないのがマナーなのです。
拍子抜けするほど小難しいルールがなくてビックリ! 気をラクにして、お寿司屋さんの暖簾をくぐろうと思います。
photo by Thinkstock/Getty Images
(Ricky)